丹沢発:山のトイレを考えよう

掲載日:2019年2月19日

山のトイレ事情は深刻です…

山岳トイレのルール1山岳トイレのルール2

図:山のトイレ事情とルール(PDF:717KB)

トイレ紙の持ち帰りで美しい丹沢を

丹沢発山トイレを考えよう

 丹沢にある県立ビジターセンター(秦野、西丹沢)と自然環境保全センターでは、山でのトイレ事情の現状やトイレマナーについて、登山者の皆様に知っていただく為の活動を進めています。

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山トイレ考えるバナー

  1. 丹沢・山のトイレ事情
  2. トイレ利用のお願い
  3. やむをえず野外で用を足す場合

1. 丹沢・山のトイレ事情

<排泄物の影響>

 水道・電気・道路がない山の上では、浄化槽や汲み取り式のトイレを作ることはできません。昔から、山小屋のトイレも、し尿を穴に掘って埋める「浸透式」が一般的でした。

 そんなトイレを嫌って野外で用を足す人も多く、使った紙が散らばり悪臭も漂う「お花畑」が、山のあちこちに見られました。

 こうしたことが原因かはわかりませんが、丹沢山中の湧き水や清流に見える沢の源流部でも、水質調査(※)の結果、大腸菌群が検出されています。

※水質調査は、丹沢の水場22箇所(平成25年度以降)について行っています。調査の詳細はコチラ。 


<環境配慮型山岳公衆トイレの整備>

 近年、微生物の力を利用してし尿を分解し、周辺に排水を放流しない「環境配慮型トイレ※」が開発されています。

 自然環境保全センターは平成11年から、丹沢の主な山頂部に環境配慮型トイレの整備を進めてきました。これらのトイレは土壌微生物の力でし尿を分解する「土壌処理方式」のトイレで、平成30年12月現在12箇所の環境配慮型トイレが整備されています。(塔ノ岳公衆トイレは、平成26年度に土壌処理方式から浄化槽処理方式に改修しました。)

山頂 塔ノ岳 檜洞丸 鍋割山 南山
避難小屋 黍殻 畦ヶ丸 犬越路
登山道 烏尾山 花立 見晴茶屋 観音茶屋 三ノ塔

山トイレ位置図

※周辺に排水を流さないことから「無法流式のトイレ」、作られる場所から「山岳トイレ」「自然地域トイレ」などとも呼ばれています。


2.トイレ利用のお願い!

山トイレルール

<トイレ計画を立ててから登りましょう>

 環境配慮型トイレが全くないルートもあります。事前にトイレの位置を確認し、登山口でトイレを済ませてから出発しましょう。

※やむをえず野外で用を足す場合も(登山用語では「キジ撃ち」「お花摘み」と言います)、環境への負荷が少ない方法を考えましょう。

キジ撃ちとお花摘みの方法へ


<使用後の紙の“持ち帰り”を!>

 使用した紙(ティッシュ、トイレットペーパー)を環境配慮型トイレに捨てると分解しにくくなってしまいます。
 もちろん、ゴミなどをトイレに捨てることは絶対にしないでください。


<協力金のお願い>

 電気も水道もない山の中では、清掃、修理、消耗品や道具の荷揚げなどの管理費用が通常のトイレよりもずっと多くかかります。

 そこで、主要ルートの山頂(4か所)及び登山道(5か所)の環境配慮型トイレでは、1回の使用につき100円の協力金をお願いしています。
(収支は「トイレ運営委員会」(県・山小屋で構成)で管理し、トイレの維持管理に使われています。)


3. やむをえず野外で用を足す場合

 野外で用を足すことを、男性では「キジ撃ち」、女性では「お花摘み」と言います。緊急事態発生!でも、あわてず騒がず、自然にやさしい方法を心がけましょう。

【必要な道具】 ・ゴミ袋 ・トイレットペーパー ・スコップ(あれば)

【キジ撃ち、お花摘みのしかた】

  1. 登山道から見えず、安全が確保できる場所をさがす
  2. 場所を見つけて穴を掘る
  3. 用をたす
  4. 排泄物に土をかぶせる

【注意点】

  1. 沢筋や水場の周囲はさける
  2. なるべく周辺の植生を踏みつけないよう心がける
  3. 使用済みの紙は持ち帰る。トイレットペーパーであっても、自然界ではなかなか分解されません。
  4. 排泄物が見えないようにするとともに、分解を早めるために土をかぶせる

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山トイレアンケートバナー

  • 丹沢ではトイレ紙の持ち帰りをお願いしていますが、訪れる登山者の皆さんはどのくらい知っているのでしょう。アンケートを行い、皆さんに認知度と意識を聞いてみました。

  • アンケートは県立ビジターセンター内や、登山口、職員の巡視中などに登山者の皆さんを対象に行いました。
    ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。これからご協力いただく皆さま、よろしくお願いいたします。

Q1. 丹沢では使用済みトイレ紙の持ち帰りをお願いしていることについて、知っていましたか?

 持ち帰りについての認知


Q2. 使用済みトイレ紙は持ち帰っていますか?

  • Q1で持ち帰りについて「知っていた」人のうち、98%の方が使用済みトイレ紙を持ち帰っています。

 知っているー持ち帰る

  • Q1で持ち帰りについて「知らなかった」人のうち、54%の方が使用済みトイレ紙を持ち帰っています。

 知らないー持ち帰る


Q3. 使用済みトイレ紙を持ち帰るのに抵抗はありますか?(抵抗は少ない・とても抵抗がある)

Q1で持ち帰りについて「知っていた」人で、

  • 使用済みトイレ紙を持ち帰る人のうち、17%の方がとても抵抗があると感じています。
  • 使用済みトイレ紙を持ち帰らない人は、全員がとても抵抗があると感じています。

 知っているー持ち帰るー抵抗ない

Q1で持ち帰りについて「知らなかった」人で、

  • トイレ紙を持ち帰っている人のうち、24%の方がとても抵抗があると感じています。
  • トイレ紙を持ち帰らない人のうち、57%の方がとても抵抗があると感じています。

 知らないー持ち帰るー抵抗ない

<とても抵抗を感じる人の理由>

  • においが気になるから
  • 衛生面
  • 持ち帰る準備をしてなかったから
  • 普段の生活では持ち歩かないので
  • 他の荷物が汚れないか心配

Q4. 山でのトイレについてご意見・ご感想

  • 出来れば持ち帰りたくないです。ゴミ箱等設置してもらえると助かります。
  • 何十年も当然のことと持ち帰っています。山でティッシュが落ちているのを見ると、とても不快です。
  • 自然環境保護のためには当然の対応だと思います。
  • 山のトイレにお金がかかるのは仕方ないと思う。利用者からお金を徴収しても良いと思う。
  • 有料でもバイオトイレなどがあると助かります。
  • 都会とはトイレ事情がちがうことをきちんと教育すべきです。
  • 持って帰るマナーを正直知らなかったので、啓蒙することは良いことだと思う。

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<アンケートについて>

  • 実施期間:平成24年9月から11月
  • 実施場所:大倉登山口、丹沢山、西山林道終点、ビジターセンター内
  • アンケート総数:158件

山トイレ活動バナー

  1. トイレ紙持ち帰りキャンペーン
  2. 展示
  3. 巡視中の啓発活動

1. トイレ紙持ち帰りキャンペーン

 かながわパークレンジャーが中心となって、登山口で、登山者の方にトイレ紙持ち帰りの呼びかけや、トイレ紙の持ち帰り用マナー袋を配布しています。

山トイレキャンペーンブース(写真)西丹沢ビジターセンターの前に作られたキャンペーンブース

 キャンペーンの様子は、かながわパークレンジャーのホームページ内で詳しく紹介されています。


2. 展示

丹沢にある県立ビジターセンターでは、山のトイレについて展示で紹介しています。

県立ビジターセンターでは丹沢の様々な情報が得られますので、ぜひお立ち寄りください!

3. 巡視中の啓発活動

 かながわパークレンジャーや県立ビジターセンターの職員は、ときおり啓発活動の旗を着けて丹沢地域内を巡視しています。見かけたら、ぜひ声をかけてみてくださいね!

山トイレPR巡視(写真)巡視中のかながわパークレンジャー

 かながわパークレンジャーの活動は、かながわパークレンジャーのホームページをご覧ください。

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