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更新日:2025年8月19日
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加齢により心身の活力が低下した状態をフレイルと言います。フレイルとは何か、自分の健康状態の確認方法や対策、フレイルサポーターの活動、セミナー情報等を掲載しています。
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年をとって心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態を「フレイル」と言います。フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty」を語源として作られた言葉です。多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て、要介護状態に陥ると考えられています。
出典:フレイルを予防して健康寿命をのばしましょう(東京大学高齢社会総合研究機構)
東京大学高齢社会総合研究機構が平成24年度から平成26年度まで実施した「栄養とからだの健康増進調査」では、フレイル対策をして健康長寿を実現するために大切な3つのポイントが見えてきました。それが、栄養(食・口腔機能)、運動、社会参加です。
出典:フレイルを予防して健康寿命をのばしましょう(東京大学高齢社会総合研究機構)
自分にフレイルの兆候はあるのか? 気になりますね!神奈川県では、皆様が地域で気軽にご自身のフレイルの兆候をチェックできるよう、フレイルチェックを県内市町村で実施するための取組を実施しています。
このフレイルチェックは、現在、13市町で実施しており、多くの方が参加しています。
まずは「指輪っかテスト」です。計測器は使わず、自分の指を使って筋肉量を測る簡易型のチェックです。
(1)両手の親指と人差し指で輪を作ります。
(2)利き足ではない方のふくらはぎの一番太い部分を力を入れずに軽く囲んでみましょう。
「指輪っかテスト」は、東京大学高齢社会総合研究機構が実施した柏スタディをもとに考案されました。
フレイルの兆候があるかどうか、11の項目に答えてみましょう。
栄養 |
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Q1.ほぼ同じ年齢の同性と比較して健康に気を付けた食事を心がけていますか Q2.野菜料理と主菜(お肉またはお魚)を両方とも毎日2回以上は食べていますか |
口腔 |
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Q3.「さきいか」「たくあん」くらいの固さの食品を普通に噛み切れますか Q4.お茶や汁物でむせることがありますか |
運動 |
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Q5.1回30分以上の汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施していますか Q6.日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していますか Q7.ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速いと思いますか |
社会参加 |
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Q8.昨年と比べて外出の回数が減っていますか Q9.1日に1回以上は、誰かと一緒に食事をしますか Q10.自分が活気にあふれていると思いますか Q11.何よりまず、物忘れが気になりますか |
Q1、Q2、Q3、Q5、Q6、Q7、Q9、Q10が「いいえ」
Q4、Q8、Q11が「はい」の回答のときは要注意です。
筋肉量やお口の機能について詳しく測定することができます。
いかがでしたか?
現在、神奈川県では、60歳以上の方を対象に、横須賀市、平塚市、茅ヶ崎市、逗子市、三浦市、秦野市、厚木市、海老名市、中井町、松田町、山北町、開成町、湯河原町でフレイルチェックを実施しています。楽しくチェックができますので、お住まいの方はぜひご参加ください。お住まいの市町の広報誌などでフレイルチェック開催日を案内しています。
提供:茅ヶ崎市高齢介護福祉課
下記のサイトから、フレイルチェック実施市町村の活動状況や、県内市町村別・目的別にフレイル予防活動・施設を調べることができます。
かながわフレイルナビ(公益社団法人かながわ福祉サービス振興会)
フレイルチェックを行えば、フレイルの改善にそのままつながるというわけではありません。意識して固いものを食べる(食)、体操教室に通う(運動)、ボランティア活動に参加してみる(社会参加)など、自分なりの改善方法を見つけ、継続して実践していくことが大切です。
フレイルサポーターやお住まいの市町村に相談してみましょう!フレイルチェックの場でも、改善につながる栄養教室や健康講座などを案内しています。
フレイルチェックは、より多くの人に気軽に参加していただけるよう、市民ボランティアであるフレイルサポーターを中心に実施しています。フレイルサポーターは、皆さんのお近くにお住いの方が一定の研修を受けて、地域の健康づくりの担い手として活躍しています。
また、フレイルチェックを通して社会参加をすることで、自らの健康寿命を延ばすことにつながります。
緑色のシャツの人たちがフレイルサポーターの皆さんです。
フレイルチェックの準備風景
会場風景
フレイルサポーターのみなさん
指輪っかテスト
イレブン・チェック
かむ力のチェック
滑舌の測定
片足立ちテスト
ふくらはぎの測定
参加者との団らん
サポーターへの拍手も
ハンドブックで振り返り
オーラルフレイルとは、口(オーラル)の虚弱(フレイル)という意味です。放置すると、全身の筋肉や心身の活力の衰えが進み、要介護状態となるリスクが高まります。お口の変化を感じたら、かかりつけの歯医者さんに相談しましょう。
開催報告及び、第一部の田中先生の講義動画を下記Webページより閲覧できます。
令和6年度『フレイル対策普及セミナー』を実施しました!(かながわフレイルナビ)
日時 | 令和6年11月11日(月曜)13時30分~16時00分 |
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内容 |
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このページの所管所属は健康医療局 保健医療部健康増進課です。