宅地防災について
既存の造成宅地の安全確保について
昭和30年代以降の人口急増に伴い宅地開発が進められた造成宅地において、集中豪雨等により崖崩れ等の災害が頻発したことを踏まえ、昭和37年2月に宅地造成に伴う崖崩れ又は土砂の流出による災害を防止するため、宅地造成等規制法が施行され、本県では、そのために必要な規制等を行ってまいりました。
その後、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などの際に、大規模に谷を埋めた盛土造成地に被害が発生したことから、既存の造成宅地の安全確保を図るため、平成18年9月に同法が改正されました。
これを受け本県では、宅地所有者等の皆様に、日頃から宅地や周辺の擁壁などに目を配り安全の確保に努めていただくよう意識の啓発を図るなど、宅地防災の取組みを進めることとしています。
大規模盛土造成地とは
盛土造成地のうち次のいずれかの要件を満たすものを大規模盛土造成地としています。
1)谷埋め型大規模盛土造成地
盛土した土地の面積が3,000平方メートル以上であるもの
2)腹付け型大規模盛土造成地
盛土する前の地盤面が水平面に対し20度以上の角度をなし、かつ、盛土の高さが5メートル以上であるもの
(国土交通省ホームページより)
大規模盛土造成地マップ
目的と内容
本マップは、県民の皆様に盛土造成地の存在を知っていただき、宅地防災に対する理解を深めていただくことを目的としています。
本マップは、昭和30~40年代の地形図と平成20年頃の地形図を重ね合わせることにより把握した大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を、既存の地図情報上に分布図として示したものです。また、表示したところが地震時に危険な箇所であることや表示されていない箇所が安全であることを示したものではありません。
マップの更新(平成31年4月)
本マップは、平成27年3月より公表してまいりましたが、その後、平成27年度から平成30年度にかけて現地踏査を行ったところ、自然地形が残る地山斜面等であった箇所や大規模盛土造成地の要件に適合していなかった箇所など、大規模盛土造成地に該当しない箇所を確認したことから、この度、大規模盛土造成地マップの更新を行いました。
(国土交通省ホームページより)
大規模盛土造成地マップ(PDF版)
県が宅地造成等規制法を所管する市町村のうち、次の市町について、大規模盛土造成地を市町ごとに表示しました。
なお、大井町、山北町、開成町、愛川町、清川村には、大規模盛土造成地は確認されませんでした。
・概ね平成18年以前に造成されたところを表示しています。
※大規模盛土造成地マップは、eかなマップからも閲覧できます。
本マップに関するQ&A
Q&Aはこちら → Q&A
宅地の被害を軽減するために
大地震時の宅地における災害を防ぐためには、宅地所有者等の皆様が、日頃から自らの宅地や周辺の擁壁などに目を配り、点検しておくことが大切です。次の「わが家の宅地チェックポイント」を参考に点検することによって、滑動崩落など宅地被害の前兆となりうる異常を早く発見することができます。
わが家の宅地チェックポイント
神奈川県内他市の取組み状況
関係リンク
国及び全国の自治体の取組み状況等については、国土交通省のホームページを確認ください。
神奈川県宅地耐震化推進事業検討懇話会
神奈川県宅地耐震化推進事業検討懇話会の概要