農産物の上手な利用法(割り干しダイコン/作り方のアドバイス)
「農産物の上手な利用法」のページでは、オープンラボで実験された農産加工実験や神奈川県農業技術センターの過去の研究成果を紹介しています。
★ダイコンの水洗と葉切り
掘り取ったままのダイコンを利用するときは、ダイコンを洗ってから、葉を切り落としてください。でも、家の中でダイコン洗いをするなら、葉は切り落とした方が洗い場を汚すことはないので、洗う前に葉を切った方がよいでしょう。
ダイコンを洗う、葉を切るはどちらが先でもよいのですから、作業性がよい方で行ってください。
ダイコンを洗う
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ダイコンの葉を切る
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ダイコンを洗う
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★ダイコンの割加減
ダイコンは干すと細く縮みますが、利用するときはまた膨らんできます。利用するときのことを考えて切って下さい。あまり太く切ると乾きも悪く、戻したときも太くなってしまいます。ダイコンの太さにもよりますが縦に16~20分割するのが良いでしょう。
ダイコンを縦に切る
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1本を16分割
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ダイコンは太いときは外側から包丁をあてた方がダイコンが安定して、切りやすいのですが、細くなってきたら、外側から薄く削ぎ取るように切ってもよいですし、中心部側から包丁をあてて、切り分けても構いません。切りやすい方向から包丁をあて、ケガをしないようにダイコンを細く切ってください。
中心部側から切る
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皮側から分割
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スノコに並べる場合は全部切り離しても良いのですが、縄や紐、細い棒に下げるならば茎の一部をつけた二股にすると下げることができます。干す場所、方法を考えて切って下さい。
二股に切って干す
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干しあがったダイコン
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★ダイコンの並べ方
切ったダイコンはすぐに干して、表面を乾かして下さい。この時、ダイコンの切り面が重なっていると、重なった所がくっ付いてしまいます。ダイコンが重ならないように干して下さい。また、場所が狭くダイコンが重なるようなら、こまめに手入れをして、ダイコンがくっ付かないようにして下さい。
ダイコンを並べる
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重ならないように並べる
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重なっている
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くっ付いて干しあがる
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★ダイコンの干し加減
切ったダイコンの太さにもよりますが、天気が良ければ10日から2週間で干し上がります。干し上がりの加減は指先でダイコンをギュッと摘んでも、硬くしまっていればOKです。内部が軟らかくブニョブニョするようでしたら、干しがあまいので、もっと干して下さい。
天気が悪く、なかなか干し上がらないとダイコンが褐色になってしまいます。白く上げるためにも天気の良い時期に短日時に干すことが大切です。特に、切ったその日だけでも、天気がよくなければ、切った面が乾かず、微生物が繁殖し、埃などの汚れが付くことになります。
★割り干しダイコンの保存
干し上がった割り干しダイコンは吸湿しないように保存して下さい。干しあげた割り干しダイコンは長短があったり、曲がったりしています。ていねいに揃えて輪ゴムで束ね、ポリエチレン袋に入れて保存してください。吸湿しないように袋の口をキュッと閉じてください。
保存する場所は冷暗所がよく、温度の高いところで長く保存すると割り干しダイコンが褐変してきます。褐変した割り干しダイコンも食べることができますが、褐変した色は抜けないので利用、調理法に制限が出てきます。
★割り干しダイコンの利用
三浦地域ではハリハリ漬に多く用いられます。ハリハリ漬は割り干しダイコンと昆布、スルメを調味液で漬け込んだものです。その他、豚肉、野菜を加えて炒めたり、味噌汁の具など料理にも利用しています。
割り干しダイコンと枝豆の煮物
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