更新日:2024年3月27日

ここから本文です。

農業・林業・水産業分野の気候変動影響

農業・林業・水産業分野の気候変動影響

 気候変動は、作物の生育や栽培適地の変化、病害虫・雑草の発生量や分布域の拡大、家畜の成長や繁殖、人工林の成長、水産資源の分布や生残に影響を及ぼし、食料や木材の供給や農業・林業・水産業に従事する人々の収入や生産方法にも影響を及ぼします。

 こうした影響は、気温や水温、二酸化炭素(CO2)濃度の上昇といった気候変動の直接的な原因によるものと、水資源量の変化や自然生態系の変化を介した間接的な原因によるものがあります。

 また、農業・林業・水産業分野における気候変動影響は、商業、流通業、国際貿易等にも波及することから、経済活動全般に大きな影響を及ぼします。

農業・林業・水産業分野に係る気候変動影響

大項目 小項目 影響評価
重大性※1※3 緊急性※2 確信度※2
農業 水稲 (RCP2.6)
(RCP8.5)
野菜等
果樹 (RCP2.6)
(RCP8.5)
麦、大豆、飼料作物等
畜産
病害虫・雑草等
農業生産基盤
食料需給
林業 木材生産(人工林等)
特用林産物(きのこ類等
水産業 回遊性魚介類(魚類等の生態)
増養殖業
沿岸域・内水面漁場環境等 (RCP2.6)
(RCP8.5)

 ※1 重大性の凡例 :特に重大な影響が認められる、◆:影響が認められる、-:現状では評価できない
 ※2 緊急性、確信度の凡例 :高い、▲:中程度、■:低い、-:現状では評価できない
 ※3 RCP2.6は厳しい温暖化対策を取った場合、RCP8.5は現状を上回る温暖化対策を取らなかった場合

出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)

 

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は 環境科学センターです。