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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第248

平成25年8月26日発行
病原体検出は平成25年6月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成25年6月


<検出状況>
  • 6月の病原体検出数は合計38件、細菌は12件、ウイルス・リケッチアは26件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が3件、ウイルスが5件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が9件、ウイルスが15件、基幹定点からウイルスが2件、その他の医療機関からウイルスが4件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成25年6月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で10検体中2検体から腸管出血性大腸菌が検出された。血清型はO26(VT1)が1検体、O103:H2(VT1)が1検体であった。
  • 小児科定点のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者11検体中7検体からA群溶血性レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT9型が3検体、T6型が2検体、T4およびTB3264型が各々1検体であった。
  • 小児科定点の感染性胃腸炎患者9検体中1検体からサルモネラO4群(S. Schwarzengrund)、1検体からカンピロバクター・ジェジュニが検出された
  • 有症苦情1事例2検体中1検体からサルモネラO8群(S. Korbol)が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成25年6月

 

 



表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成25年6月  

  • 咽頭結膜熱患者2例中1例からアデノウイルス2型が検出された。
  • 散発の感染性胃腸炎患者13例中3例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はノロウイルス1例、サポウイルス2例であった。
  • 手足口病患者13例中6例からウイルスが検出された。その内訳はコクサッキーウイルスA6型1例、コクサッキーA16型1例、エコーウイルス7型2例、ライノウイルス1例、単純ヘルペスウイルス1型1例であった。
  • ヘルパンギーナ患者2例中1例からコクサッキーウイルスA6型、1例からコクサッキーウイルスA6型とアデノウイルス5型が同時検出された。
  • 麻しんを疑う患者11例からは麻疹ウイルスは検出されなかったが、9例から風疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者1例からムンプスウイルスが検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者2例中1例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
  • 突発性発疹疑い患者1例からライノウイルスが検出された。
  • 性器ヘルペスウイルス罹患中の母親から出生した新生児1例から単純ヘルペスウイルス2型が検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成25年6月

 


 



表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成25年6月

 

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