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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第246

平成25年6月27日発行
病原体検出は平成25年4月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成25年4月

<検出状況>

  • 4月の病原体検出数は合計50件、細菌は6件、ウイルス・リケッチアは44件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が2件、ウイルスが25件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が4件、ウイルスが16件、インフルエンザ定点からウイルスが1件、基幹定点からウイルスが1件、その他の医療機関からウイルスが1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成25年4月

  • 赤痢患者の患者届出に伴う検査1検体から赤痢菌(S. sonnei )が検出された。
  • 小児科定点のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者1検体から、A群溶血性レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT12型であった。
  • 施設入所者の3検体中1検体から肺炎球菌が分離培養によって検出された。血清型は3型であった。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成25年4月

 

 



表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成25年4月  

  • 咽頭結膜熱患者3例中2例からアデノウイルス2型、1例から同4型が検出された。
  • 散発の感染性胃腸炎患者20例中9例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はロタウイルス7例、ノロウイルス2例であった。
  • 手足口病患者2例中1例からコクサッキーウイルスA6型が検出された。
  • 麻しんを疑う患者16例からは麻疹ウイルスは検出されなかったが、10例から風疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者2例中1例からムンプスウイルスが検出された。
  • 定点医療機関からのインフルエンザ様患者8例中1例から同AH3型、4例から同B型が検出された。また中国からの帰国者で、インフルエンザ様症状を発症した患者2例について鳥インフルエンザ(H5およびH7)を含めた検査を行ったところ、1例から同B型が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は4事例(県域2事例、関連調査2事例)で、便19検体について検査を実施したところ、14検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成25年4月

 


 



表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成25年4月

 

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