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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第244

平成25年4月25日発行
病原体検出は平成25年2月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成25年2月

<検出状況>

  • 2月の病原体検出数は合計214件、細菌は15件、ウイルス・リケッチアは199件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が8件、ウイルスが29件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が7件、ウイルスが106件、インフルエンザ定点からウイルスが51件、基幹定点からウイルスが13件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成25年2月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者7検体中6検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT12が3件、T4が2件およびT28が1件であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者4検体中1検体から肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)がPCRによって検出された。
  • 有症苦情2事例中、1事例は2検体からカンピロバクター・ジェジュニが検出された。また1事例5検体から黄色ブドウ球菌エンテロトキシンA+C型1件、同エンテロトキシンA+D型1件、同B型1件、同C型(コアグラーゼⅣ型)1件、同C型(コアグラーゼⅦ型)1件、ウェルシュ菌1件が検出された。そのうち黄色ブドウ球菌エンテロトキシンA+C型と同C型(コアグラーゼⅣ型)は同一検体から検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成25年2月

 

 



表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成25年2月  

  • RSウイルス感染症疑い患者3例からRSウイルスが検出された。
  • 感染性胃腸炎患者25例中16例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はノロウイルス11例、サポウイルス5例であった。集団感染性胃腸炎は2事例発生し、4検体中3検体からノロウイルスが検出された。
  • 手足口病患者3例中1例からコクサッキーウイルスA6型、1例からエンテロウイルス71型、1例から単純ヘルペスウイルス1型が検出された。
  • ヘルパンギーナ患者3例中1例から単純ヘルペスウイルス1型が検出された。
  • 麻しんを疑う患者7例からは麻疹ウイルスは検出されなかったが、3例から風疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者1例からムンプスウイルスが検出された。
  • 定点医療機関からのインフルエンザ様患者161例中5例からインフルエンザウイルスAH1pdm09、102例から同AH3型、39例から同B型が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は10事例(県域6事例、関連調査4事例)で、便60検体について検査を実施したところ、7事例14検体からノロウイルスが、1事例9検体からサポウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成25年2月

 


 



表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成25年2月

 

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