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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第240

平成24年12月28日発行
病原体検出は平成24年10月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成24年10月


<検出状況>

  • 10月の病原体検出数は合計37件、細菌は17件、ウイルス・リケッチアは20件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が5件、ウイルスが2件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が9件、ウイルスが14件、基幹定点からウイルスが3件、その他の医療機関から細菌が3件、ウイルスが1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成24年10月

  • 腸管出血性大腸菌患者の患者届出に伴う検査1検体から腸管出血性大腸菌O157:H7(VT1&2)が検出された。また患者陰性確認検査1検体から腸管出血性大腸菌O26(VT1)が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者3検体中3検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はTB3264が2件、T28が1件であった。
  • 感染性胃腸炎患者11検体中1検体からカンピロバクター・ジェジュニが検出された。
  • マイコプラズマ肺炎患者12検体中7検体から肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)がPCRによって検出された。分離培養は、PCRが陽性であった7検体中5検体で陽性であった。
  • 依頼検査で1検体からサルモネラ07群(S. Montevideo)が検出された(無症状病原体保有者)。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成24年10月

 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成24年10月

  • 咽頭結膜熱患者1例からアデノウイルス2型が検出された。
  • 感染性胃腸炎患者13例中2例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1例、サポウイルス1例であった。
  • 手足口病患者8例中7例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキ―ウイルスA6型4例(うちアデノウイルス1型との重複検出1例、ライノウイルスとの重複検出1例)、エンテロウイルス71型3例であった。
  • ヘルパンギーナ患者2例からコクサッキ―ウイルスA6型が検出された。
  • 麻しんを疑う患者1例からは、麻しんウイルスは検出されなかったが、風疹ウイルスが検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者4例中3例からエコーウイルス6型、1例からエコーウイルス7型が検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成24年10月

 
 

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成24年10月

  • 浴槽水4検体のうち3検体からレジオネラ・ニューモフィラが検出された。血清型は1検体から1群、3群、4群、9群の同時検出、1検体から4群、9群の同時検出、1検体からUTが検出された。
 

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