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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第234

平成24年6月20日発行
病原体検出は平成24年4月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成24年4月

<検出状況>

  • 4月の病原体検出数は合計129件、細菌は13件、ウイルス・リケッチアは116件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が4件、ウイルス・リケッチアが69件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が8件、ウイルスが40件、インフルエンザ定点からウイルスが7件、その他の医療機関から細菌が1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成24年4月

  • 依頼検査でサルモネラO4群(S. Tyhimurium)が1検体から検出された(無症状病原体保有者)。
    1月から4月までにサルモネラ属菌が無症状病原体保有者4検体からが検出されている。
    血清型はO4群(S. Tyhimurium)2件、O7群(S. Oslo)2件である。
  • 百日咳患者6検体中1検体から百日咳菌が検出された。菌の検出は昨年(平成23年)9月以来である。
  • マイコプラズマ肺炎患者2検体中1検体から、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)がPCRおよび分離培養によって検出された。肺炎マイコプラズマは2月を除き昨年(平成23年)9月から、継続的に検出されている。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者5検体中2検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT12およびT28が各1件である。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成24年4月

 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成24年4月

  • インフルエンザ様疾患は、まだ終息しておらず、B型の検出が続いている。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は、県域では9事例(県域7事例、関連調査2事例)で、便102検体について検査を実施したところ、6事例(県域5事例、関連調査1事例)57検体からノロウイルスが検出された。
    横須賀市では、有症苦情1事例1検体および関連調査1事例1検体から、藤沢市では、関連調査3事例10検体中10検体から、ノロウイルスが検出されている。
    ノロウイルスの検出は感染性胃腸炎も含めると、80検体から検出されており2、3月より大幅に増えている。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成24年4月

 
 

 



表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成24年4月


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