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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第232

平成24年4月24日発行
病原体検出は平成24年2月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成24年2月

<検出状況>

  • 2月の病原体検出数は合計263件、細菌は13件、ウイルス・リケッチアは250件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が5件、ウイルス・リケッチアが21件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が7件、ウイルスが123件、インフルエンザ定点からウイルスが84件、基幹定点から細菌が1件、ウイルスが12件、その他の医療機関からウイルスが10件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成24年2月

  • 海外渡航者(インドネシア)1名から毒素原性大腸菌( O157:H34、ST産生)が検出された。海外渡航者からの病原細菌の検出は平成23年2月以来である。
  • カンピロバクター・ジェジュニが昨年の11月から継続して検出されている。2月は小児科定点の感染性胃腸炎患者1検体および有症苦情1事例2検体からの検出である。
  • 2月のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者におけるA群溶血レンサ球菌分離成績は、検体数7件中5件が陽性で、T型はT4が3件およびT12が2件であった。
  • 細菌性髄膜炎患者1検体から肺炎球菌(型別不能)が検出された。肺炎球菌の検出は平成22年7月に細菌性髄膜炎患者1検体から肺炎球菌(18型)が検出されて以来である。
  • 黄色ブドウ球菌が有症苦情1事例2検体(エンテロトキシンA型、エンテロトキシンB型)から検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成24年2月

 


表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成24年2月

  • インフルエンザ患者報告数は第5週(1/30~2/5)にピークとなり、その後漸減している。2月も引き続きインフルエンザウイルスAH3(A香港)型が多く検出され、流行の主流となっているが、B型検出の比率が増加してきている。
  • 感染性胃腸炎患者報告数の減少とともに、食中毒様胃腸炎の発生も減少している。2月の発生は10事例で、便29検体について検査を実施したところ、8事例からノロウイルスが17件検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成24年2月

 
 

 




表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成24年2月


  • 浴槽水7検体のうち1検体からレジオネラ ニューモフィラ(血清型別不能)が、もう1検体からレジオネラ属菌が検出された。

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