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第222号

平成23年6月24日発行
病原体検出は平成23年4月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成23年4月

<検出状況>

  • 4月の病原体検出数は合計51件、細菌は15件、ウイルス・リケッチアは36件であった。
    前月と比べて検出数が細菌は28件から15件に、ウイルス・リケッチアも124件から36件に減少した。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が10件、ウイルス・リケッチアが36件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が5件、ウイルスが17件、インフルエンザ定点からウイルスが5件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成23年4月

  • 藤沢保健所管内で食中毒の発生が1事例あり、カンピロバクター・ジェジュニが4件(1件から黄色ブドウ球菌も同時検出)、カンピロバクター・コリが1件検出された。さらに、同じ藤沢保健所食中毒の関連事例から、カンピロバクター・ジェジュニが1件検出されている。
    また、有症苦情事例からもカンピロバクター・ジェジュニが2件検出された。
    カンピロバクター・ジェジュニ/コリの検出は前年5月から続いている。
  • 依頼検査で、サルモネラO4群(S.Stanley)が1件、無症状病原体保有者から検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の検査が6件あり、4件からA群溶血性レンサ球菌(血清型はT1が3件、T28が1件)が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成23年4月



表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成23年4月

  • 感染性胃腸炎患者から検出されるウイルスのうち、ノロウイルスは検出のピークを過ぎた後も引き続き検出されている。一方、冬季後半から春先にかけて検出が多いロタウイルスは、3月をピークとして減少してきた。
  • 麻しん疑い例の検査依頼が8件あったが、麻疹ウイルスが検出されたのは1件のみであった。
  • インフルエンザ様疾患は4月にはまだ終息しておらず、インフルエンザウイルスB型の検出が続いている。
  • 県域の食中毒様胃腸炎の発生は2事例(16検体)であったが、いずれもウイルスは検出されなかった。
    また、他の自治体から依頼の食中毒関連5事例の便16検体中、4事例12検体から遺伝子検出法でノロウイルスが検出された。


表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成23年4月




表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成23年4月


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