トップページ > 感染症情報センター > 微生物検査情報 > 2006年(平成18年) > 第165号
神奈川県微生物検査情報神奈川県衛生研究所 |
第165号 |
青白蛍光のあるレジオネラ属菌の検出!
★レジオネラ・アニサとは
★今後の課題 今回分離されたレジオネラ・アニサのように、レジオネラ・ミクダディやボウズマニイと交差反応がある例は極めて希と考えられますが,今後もこのような菌株が分離される可能性はあります。レジオネラ属菌の同定を行う際、少しでも結果に疑問が生じた場合は、免疫血清反応だけではなく、DAN-DNAハイブリダイゼーション法や遺伝子塩基配列の解析を行ってみることも必要と考えられます。 ※1 当該菌の同定方法簡易凍結法で保存された菌株をBCYE培地で36℃、3日~5日培養後、発育したコロニーに紫外線(360nm)を照射したところ、コロニーによって強弱のある青白蛍光が観察された。これらのコロニーを釣菌し、レジオネラ属菌の特徴であるL-システイン要求性を確認した後、PCR法により同定を試みた。 ※2 交差反応免疫血清を作製する際に、共通抗原を持つ他の菌種との交差反応が認められる場合、吸収操作を行い、特異性の高い血清にする必要があります。しかし、吸収操作により特異抗体の力価も低下することがあるため、この操作には限界があります。このため、国立感染症研究所から配布されたレジオネラ・ボウズマニイ血清群2の免疫血清のように、レジオネラ・アニサとの弱い交差反応がある場合があるとわかっていながらも使用することもあります。 (微生物部 呼吸器グループ 渡辺祐子) |
||||||
![]() <検出状況>
![]() <検出状況>
![]() <検出状況>
![]() <検出状況>
|
トップページに戻る|
感染症情報センターに戻る |このページのトップに戻る
お問い合せはトップページ:お問い合わせまたは下記までご連絡ください。 |
|
神奈川県衛生研究所 | ![]() |
〒 253-0087 神奈川県茅ヶ崎市下町屋1丁目3番1号 電話:0467-83-4400 ファックス:0467-83-4457 |
本ホームページの著作権は神奈川県衛生研究所に帰属します。
Copyright© 2004 Kanagawa Prefectural Institute of Public Health. All rights reserved.