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第163号 |
Campylobacter jejuni が検出された下痢症事例の PFGE解析腸管系細菌グループでは感染症発生動向調査の一環として感染性下痢症が疑われる患者便について腸管系病原菌検査を実施している。平成18年6月22日(3件)と26日(1件)に同一医療機関において採取された下痢症患者便4検体から Campylobacter jejuni を検出した。同じ医療機関での短期間における検出数としては多いことから、同一の感染源による感染性下痢症を疑い、相互の関連性を調べる目的で Sma Ⅰと Kpn Ⅰの 2 種類の制限酵素 を用いてパルスフィールド・ゲル電気泳動 (PFGE) 法による分子疫学調査を実施した。(下図) Sma Ⅰ Kpn Ⅰ M 1 2 3 4 M M 1 2 3 4 M
この結果、検体1~4に同じパターンは認められず、今回の4事例は異なった感染源による散発事例であることが判明した。カンピロバクターによる食中毒発生の増加を考慮すると、食品媒介による胃腸炎とも推察され、その感染源推定にPFGEが有効な手法の一つであることから今後も、必要に応じて PFGE を用いた分子疫学調査を積極的に取り入れ感染拡大の防止に役立てたい。 (腸管系細菌グループ 石原ともえ)
検出概要
検出状況
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