[2010.11.1 掲載]

平成21年度家庭用品検査

(1)地域調査部

地域調査部では、繊維製品、家庭用化学製品の規制対象化学物質(ホルムアルデヒド、メタノール等)について、衣料品についてはホルムアルデヒドの検査、エアゾール製品についてはメタノールの検査、洗浄剤については漏水・圧縮変形等及び酸・アルカリ消費量の検査を実施しました。家庭用品検査は89検体101項目について実施したところ、結果は全て基準値の範囲内でした。

平成21年度 家庭用品検査(地域調査部)

(2)理化学部

理化学部では、法規制対象化学物質については通信販売により入手した製品の検査、また法規制対象外化学物質の検査を行いました。

平成21年度 家庭用品検査(理化学部)

ア  ホルムアルデヒド、有機錫化合物(規制物質)
  通信販売の繊維製品28検体について、法規制物質であるホルムアルデヒド、トリブチル錫化合物及びトリフェニル錫化合物の検査を行いました。その結果、1検体からホルムアルデヒドが基準を超えて検出され、その他の検体では基準値以下でした。トリブチル錫化合物及びトリフェニル錫化合物はすべての検体で不検出(錫濃度として1mg/g未満)でした。 
イ   ホルムアルデヒド(規制対象外の品目)
特殊プリント用紙(アイロンプリント、布ラベル作成用等)及び手芸用品等25検体について、規制対象外のホルムアルデヒドの測定を行ったところ、6検体からホルムアルデヒドが7~97μg/g検出されました。
実際に製品を使用した状態と同様に、製品を布に貼り付けたものについても検査を行ったところ、6検体からホルムアルデヒドが6~120μg/gで検出されました。最も検出濃度が高かった製品はワッペンであり、皮膚に長時間接触する可能性のある衣類や乳幼児用製品に貼り付けた場合は健康被害が懸念されました。