人を対象とする生命科学・医学系研究に関する情報公開について
令和7年度から実施の課題
- 神奈川県の腸管出血性大腸菌における全ゲノム配列を用いた分子疫学的解析
- 薬剤耐性淋菌における新規分子疫学的解析法の開発
- 感染症発生動向調査事業等の行政依頼検査に関わる食中毒および感染性胃腸炎原因菌の検査手法の開発・検討
- 感染症発生動向調査事業等の行政依頼検査に関わる薬剤耐性菌の検査手法の開発・検討
1.神奈川県の腸管出血性大腸菌における全ゲノム配列を用いた分子疫学的解析
倫理審査 | 令和6年度本審査No.1 令和7年4月7日承認![]() |
研究期間 | 2025年4月1日から2026年6月30日 |
研究責任者(所内のみ) | 陳内理生 |
研究の対象 | 腸管出血性大腸菌による食中毒・感染症に関わる臨床検体・菌株およびその付随する疫学情報のうち、ご提供者様の年齢、性別、住所のうち都道府県および市町村名、発症年月日、採取年月日、診断年月日、症状、菌株同士の関連性(どの菌株の同居家族由来のものなのか、集団感染事例においてはどの事例のものなのか)について使用します。 ※国が定める「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する 倫理指針」において、この指針の対象となる「試料」とは、血液などの人の体から取得されたものとされていることから、菌株は試料としていません。 |
研究に用いる試料・情報の採取期間 | 昭和45(1970)年4月1日から 令和8(2026)年3月31日に収集された上記研究の対象に記載の検体を用います。 |
研究の目的 | 本研究は行政検査への適用を目指し、腸管出血性大腸菌のゲノムデータを用いた一塩基多型(Single Nucleotide Variants analysis:SNVs)解析の検討・改良を行うものです。腸管出血性大腸菌の菌株について、SNVs解析を含む各種遺伝子解析や、その他の表現型試験を実施し、菌株に付随する疫学情報とともにその結果を比較・分析します。この研究により、新たなSNVs解析が適用可能になれば、腸管出血性大腸菌による食中毒や感染症の発生時の原因究明がより正確になり、被害の拡散防止や再発防止などに貢献することが期待できます。 |
別添資料1 | 医療機関などを通じて神奈川県衛生研究所に病原体検索のため検体をご提供いただいた方並びに保護者の皆さまへ![]() |
2.薬剤耐性淋菌における新規分子疫学的解析法の開発
倫理審査 | 令和6年度本審査No.2 令和7年4月7日承認![]() |
研究期間 | 令和7(2025)年4月1日から令和8(2026)年6月30日 |
研究責任者(所内のみ) | 陳内理生 |
研究の対象 | 淋菌を含むナイセリア属菌株およびその付随する患者情報・疫学情報のうち、ご提供者様の年齢、性別、住所のうち都道府県および市町村名、発症年月日、採取年月日、診断年月日、検体材料、臨床的事項、基礎疾患、転帰、発生状況、ワクチン接種歴、発生の状況、連絡事項 ※国が定める「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する 倫理指針」において、この指針の対象となる「試料」とは、血液などの人の体から取得されたものおよびそれらから抽出されたDNA等とされており、菌株は試料に該当しません。 |
研究に用いる試料・情報の採取期間 | 昭和45(1970)年4月1日 から 令和8(2026)年3月31日までに収集された検体を用います。 |
研究の目的 | 現在、世界中で淋菌の薬剤耐性化が問題となっています。この研究では、淋菌の新規分子疫学的解析法の開発とそれに伴う淋菌の遺伝子解析や性状解析を行い、薬剤耐性淋菌のその拡散防止に貢献することを目的としています。 |
別添資料1 | 医療機関などを通じて神奈川県衛生研究所に病原体検索のため検体をご提供いただいた方並びに保護者の皆さまへ![]() |
3.感染症発生動向調査事業等の行政依頼検査に関わる食中毒および感染性胃腸炎原因菌の検査手法の開発・検討
倫理審査 | 令和6年度本審査No.3 令和7年4月7日承認![]() |
研究期間 | 倫理審査委員会承認日から令和9(2027)年6月30日 |
研究責任者(所内のみ) | 陳内理生 |
研究の対象 | 各種食中毒および感染性胃腸炎原因菌とそれらの由来となる臨床検体の残余検体およびその付随する疫学情報のうち、ご提供者様の年齢、性別、住所のうち都道府県および市町村名、発症年月日、採取年月日、診断年月日、症状、菌株同士の関連性(どの菌株の同居家族由来のものなのか、集団感染事例においてはどの事例のものなのか) ※国が定める「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する 倫理指針」において、この指針の対象となる「試料」とは、血液などの人の体から取得されたものとされていることから、菌株は試料には該当しません。 |
研究に用いる試料・情報の採取期間 | 感染症発生動向調査事業およびその他行政検査依頼により昭和45(1970)年4月1日~令和9(2027)年3月31日までに収集された菌株と情報を用います。 |
研究の目的 | 本研究では、感染症発生動向調査事業およびその他行政検査依頼により搬入された、各種食中毒および感染性胃腸炎原因菌を用いたゲノム解析や性状解析と臨床検体の残余検体を用いた分離法・検出法の検討を行います。これら技術が利用可能になれば、各種食中毒および感染性胃腸炎原因菌による集団感染の発生時に被害の拡散防止や再発防止などに貢献することが期待できます。 |
別添資料1 | 医療機関などを通じて神奈川県衛生研究所に病原体検索のため検体をご提供いただいた方並びに保護者の皆さまへ![]() |
4.感染症発生動向調査事業等の行政依頼検査に関わる薬剤耐性菌の検査手法の開発・検討
倫理審査 | 令和6年度本審査No.4 令和7年4月7日承認![]() |
研究期間 | 倫理審査委員会承認日から令和9(2027)年6月30日 |
研究責任者(所内のみ) | 陳内理生 |
研究の対象 | カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)および基質拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生菌をはじめとする各種薬剤耐性菌とそれらの由来となる臨床検体の残余検体およびその付随する疫学情報のうち、ご提供者様の年齢、性別、住所のうち都道府県および市町村名、発症年月日、採取年月日、診断年月日、症状、菌株同士の関連性(どの菌株の同居家族由来のものなのか、集団感染事例においてはどの事例のものなのか) ※国が定める「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する 倫理指針」において、この指針の対象となる「試料」とは、血液などの人の体から取得されたものとされていることから、菌株は試料には該当しません。 |
研究に用いる試料・情報の採取期間 | 感染症発生動向調査事業およびその他行政検査依頼により昭和45(1970)年4月1日~令和9(2027)年3月31日までに収集された菌株と情報を用います。 |
研究の目的 | 本研究では、感染症発生動向調査事業およびその他行政検査依頼により搬入された、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)および基質拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生菌をはじめとする各種薬剤耐性菌の検査関わる菌株を用いたゲノム解析や性状解析と臨床検体の残余検体を用いた分離法・検出法の検討を行います。これら技術が利用可能になれば、薬剤耐性菌による集団感染の発生時に被害の拡散防止や再発防止などに貢献することが期待できます。 |
別添資料1 | 医療機関などを通じて神奈川県衛生研究所に病原体検索のため検体をご提供いただいた方並びに保護者の皆さまへ![]() |