WWWを検索 当サイトを検索

人を対象とする生命科学・医学系研究に関する情報公開について

令和4年度から実施の課題

  1. 急性弛緩性麻痺等の神経疾患に関する網羅的病原体検索を含めた原因及び病態の究明、治療法の確立に資する臨床疫学研究
  2. 国内流行HIV及びその薬剤耐性株の長期的動向把握に関する研究
  3. 風しん第5期定期接種の対策期間延長における風しん予防接種促進に関する研究
  4. 神奈川県におけるESBL産生大腸菌の分子疫学的性状とキノロン耐性に関する研究
  5. 肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)臨床分離株の収集と薬剤耐性および遺伝子型調査
  6. 原因不明小児急性肝炎の実態把握の研究
  7. 神奈川県における流行HIV株の動向調査研究

1.急性弛緩性麻痺等の神経疾患に関する網羅的病原体検索を含めた原因及び病態の究明、治療法の確立に資する臨床疫学研究

倫理審査 令和4年度 迅速審査No.1 令和4年12月15日承認PDFが別ウインドウで開きます
研究期間 2022年4月2日から2025年3月31日
研究責任者(所内のみ) 多屋馨子
研究の対象 2019年1月1日〜2022年12月31日に急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis: AFP)を発症し、24時間以上麻痺が持続した症例、または死亡した症例(明らかに感染性でない血管障害、腫瘍、外傷、代謝障害による症例は除外する。痙性麻痺症例は除外する。)※補足説明:症例定義の「急性弛緩性麻痺」は、急性の弛緩性運動麻痺を呈する疾患の総称であり、ポリオ様麻痺、急性弛緩性脊髄炎、急性脳脊髄炎(ADEMを含む)、急性脊髄炎(急性横断性脊髄炎を含む)、ギラン・バレー症候群、単麻痺、Hopkins症候群等を含む。
研究に用いる試料・情報の採取期間 2019年1月1日から2022年12月31日
研究の目的 日本小児神経科学会の御協力を得て、2022年に検出が増加したエンテロウイルスD68の影響を調査し、感染症発生動向調査に届出がなされたAFP症例の捕捉率を把握し、2019~2022年発症AFP症例の病態を解明する。2015年、2018年に多発したAFP症例と比較検討し、2019~2022年に発症したAFP症例の原因ならびに病態解明に繋げるとともに、予後改善に繋がる治療法の構築をめざす。世界保健機関(World Health Organization: WHO)が実施するAFPサーベイランスに寄与する。

2.国内流行HIV及びその薬剤耐性株の長期的動向把握に関する研究

倫理審査 審査不要
研究期間 令和4年4月1日から令和7年3月31日
研究責任者(所内のみ) 佐野貴子
研究の対象 HIV
研究に用いる試料・情報の採取期間 令和4年4月1日から令和7年3月31日
研究の目的 我が国における薬剤耐性HIVの発生動向とその分子疫学を明らかにすることを目的とする。蓄積されたデータに基づき、地域ごと、リスク集団ごとの動向が把握でき、予防対策の立案や予防効果判定に活用することができる。

このページのトップへ


3.風しん第5期定期接種の対策期間延長における風しん予防接種促進に関する研究

倫理審査 審査不要
研究期間 令和4年4月2日から令和5年3月31日
研究責任者(所内のみ) 多屋馨子
研究の対象 条件を満たした第5期風疹定期接種対象者
研究に用いる試料・情報の採取期間 令和4年4月1日から令和5年3月31日
研究の目的 厚生労働省は、風しんの追加的対策として、抗体保有率が低い昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生の男性を予防接種法に基づく定期接種の対象とし、原則無料で風しん抗体検査及び陰性者への定期接種を実施したが、令和元年からの3年間では当初目標を大きく下回った。令和3年12月17日に本事業の2024年度末までの延長が承認されたことを受け、本事業の効果的実施により風しんの予防接種を促進すること。

4.神奈川県におけるESBL産生大腸菌の分子疫学的性状とキノロン耐性に関する研究

倫理審査 審査不要
研究期間 2022年9月1日から2023年8月31日
研究責任者(所内のみ) 鈴木美雪
研究の対象 当所保有の既存試料(感染性胃腸炎患者便)より分離した菌株
研究に用いる試料・情報の採取期間 2013年1月1日から2021年12月31日
研究の目的 ESBL産生大腸菌の遺伝子解析を実施し、キノロン耐性との関連を明らかにし、神奈川県におけるESBL産生キノロン耐性大腸菌の分布を把握することを目的とする。

このページのトップへ


5.肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)臨床分離株の収集と薬剤耐性および遺伝子型調査

倫理審査 審査不要
研究期間 令和4年4月1日から令和7年3月31日
研究責任者(所内のみ) 陳内理生
研究の対象 医師が臨床症状からマイコプラズマ肺炎を疑い、検査のために咽頭スワブの採取が必要と認めた患者で、本調査研究へ協力する意志のある患者から採取された咽頭スワブと付随する情報
研究に用いる試料・情報の採取期間 令和4年4月1日から令和7年3月31日
研究の目的 Mycoplasma pneumoniae(以下Mpと省略)の感染によるマイコプラズマ肺炎は、マクロライド系の薬剤で治療されることが多いが、近年、Mpのマクロライド耐性化が問題となっている。そこで、Mpの薬剤耐性の動向を把握し、疫学的な考察を得るため、マイコプラズマ肺炎患者よりMp菌株を分離し、薬剤感受性試験および遺伝子解析を行う。

6.原因不明小児急性肝炎の実態把握の研究

倫理審査 審査不要
研究期間 令和4年9月28日から令和5年3月31日
研究責任者(所内のみ) 多屋馨子
研究の対象 原因不明の急性肝炎症例(16歳以下、2017年1月1日以降に入院した症例、ASTあるいはALTが500IU/mLを超える、原因がA~E型肝炎によるものを除く。なお、A型・E型肝炎については鑑別を必要としない(検査されていない場合も調査対象に含める)、明らかに薬剤性、悪性腫瘍、代謝性疾患が原因であるものを除く。アデノウイルス、SARS-CoV-2が検出されている急性肝炎は含む。)
研究に用いる試料・情報の採取期間 2017年1月1日から2023年3月31日
研究の目的 2022年に入り、欧米から原因不明の小児急性肝炎の症例報告が相次ぎ、日本でも同様に2021年10月以降9月15日までに101人が報告された。これまで小児の急性肝炎のサーベイランスは実施されていなかったため、平常時の発生数が不明である。そこで、日本小児科学会を含めて関連4学会と合同で、新型コロナウイルス感染症流行前後で小児急性肝炎の国内での発生動向に変化があるかどうかを明らかにして、症例について詳細に検討する。

7.神奈川県における流行HIV株の動向調査研究(総括研究課題:国内流行HIV及びその薬剤耐性株の長期的動向把握に関する研究;令和4年度No.2の課題について一括審査が行われた(再掲))

倫理審査 個別審査不要(他機関共同研究一括審査:令和5年11月30日承認)
研究期間 令和4年4月1日から令和7年3月31日
研究責任者(所内のみ) 佐野貴子
研究の対象 HIV確認検査で陽性となった検体の既存試料および情報(性別、年齢、国籍、感染経路、治療の有無)
研究に用いる試料・情報の採取期間 本研究開始前に収集されたHIV確認検査陽性検体および、同様にして令和4年4月1日~令和7年3月31日までに収集された検体を用います。
研究の目的 我が国における薬剤耐性HIVの発生動向とその分子疫学を明らかにすることを目的とします。蓄積されたデータに基づき、地域ごと、リスク集団ごとの動向が把握でき、予防対策の立案や予防効果判定に活用することが可能となります。

トップページ調査研究人を対象とする生命科学・医学系研究に関する情報公開についてこのページのトップへ