人を対象とする生命科学・医学系研究に関する情報公開について

平成29年度以前から実施の課題

  1. インフルエンザウイルス等の病原体を検出する迅速方法の開発研究:SmartAmp法プライマーの評価
  2. 感染性胃腸炎患者からの原因菌の検出及び病原因子の解析に関する研究
  3. 公衆浴場等施設の衛生管理におけるレジオネラ症対策に関する研究
  4. 日米医学協力計画を基軸としたアジア地域にまん延している急性呼吸器感染症に関する研究
  5. 国内の病原体サーベイランスに資する機能的なラボネットワークの強化に関する研究
  6. HIV検査受検勧奨に関する研究( 現在のHIV検査法の問題解決とCDCの新規検査手順に準じた我が国の新規検査ガイドラインの作成)
  7. 国内流行HIV及びその薬剤耐性株の長期的動向把握に関する研究
  8. エンテロウイルス検査の高感度で汎用性が高い検査法の評価・改良・開発および標準化の研究(新興・再興エンテロウイルス感染症の検査・診断・治療・予防法の開発に向けた研究)
  9. HIV検査受検勧奨に関する研究(MSMを対象とした、HIV/STIs即日検査相談の実施及びinnovativeな検査手法の開発―自己採血によるHIV即日検査の導入可能性の研究―)
  10. Multistate Outbreakの可視化疫学解析システムの開発
  11. 結核低蔓延化に向けた国内の結核対策に資する研究
  12. ヒトの便及び市販鶏肉由来Campylobacter jejuni/coliの薬剤耐性に関する研究 -キノロン系及びマクロライド系薬剤耐性に関する遺伝子変異の解析-
  13. 薬剤耐性髄膜炎菌の発生・伝播機構に関する分子疫学的研究
  14. 性感染症等の病原体検出に資するレギュレトリーサイエンス研究:交差反応性試験等の核酸検出試薬評価
  15. インターネットサイトを用いた効果的なHIV検査相談施設の情報提供と利便性向上に関する研究

1.インフルエンザウイルス等の病原体を検出する迅速方法の開発研究: SmartAmp法プライマーの評価

倫理審査 平成27年度 審査No.2 平成27年8月28日承認 (PDF)
研究期間 平成27年4月1日~平成33年3月31日
研究責任者 近藤真規子
研究の対象 各種ウイルス及び細菌分離株
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成27年4月1日~平成33年3月31日
研究の目的 感染症の適切な治療や感染症拡大の予防等に資することを目的とする。
本研究では、インフルエンザ遺伝子を臨床の現場において簡単かつ迅速に検出できる全自動システムの開発を目指し、各種ウイルス及び細菌分離株を用いて検出系の特異性を評価する。

2.感染性胃腸炎患者からの原因菌の検出及び病原因子の解析に関する研究

倫理審査 平成27年度 審査No.3 平成27年8月28日承認 (PDF)
研究期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 政岡 智佳
研究の対象 分離菌株
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 感染性胃腸炎患者における原因菌の分離状況調査を行うとともに、原因菌における病原因子等の保有状況を調査し、まだ十分に解明されていないその病原性解明の一助とする。また、過去に分離された菌株との比較を行い、流行の推移等を検討し今後の調査の一助とする。

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3.公衆浴場等施設の衛生管理におけるレジオネラ症対策に関する研究

倫理審査 平成28年度 審査No.3 平成28年8月31日承認 (PDF)
研究期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 大屋日登美
研究の対象 レジオネラ症患者由来喀痰及び環境由来検体(水道水、浴槽水等)
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 入浴施設および医療機関におけるレジオネラ汚染実態調査の実施と対策の検討を行う。

4.日米医学協力計画を基軸としたアジア地域にまん延している急性呼吸器感染症 に関する研究

倫理審査 平成28年度 審査No.5 平成28年8月31日承認 (PDF)
研究期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 大屋日登美
研究の対象 咽頭ぬぐい液及び臨床分離株
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 アジア地域で公衆衛生上特に問題となっている呼吸器系感染症の中で肺炎マイコプラズマについて、薬剤感受性試験、遺伝子型等を解析する。
研究の結果・成果の公表 平成30年10月公表 (PDF)
令和元年5月公表 (PDF)
令和元年10月公表 (PDF)
令和2年3月公表 (PDF)
令和2年7月公表 (PDF)

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5.国内の病原体サーベイランスに資する機能的なラボネットワークの強化に関する研究

倫理審査 平成28年度 審査No.6 平成28年8月31日承認 (PDF)
研究期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 大屋日登美
研究の対象 鼻腔ぬぐい液及び臨床分離株
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 検体および菌株収集が困難な百日咳菌を収集し、百日咳菌患者の発生動向を把握するとともに薬剤感受性等を調べる。

6.HIV検査受検勧奨に関する研究( 現在のHIV検査法の問題解決とCDCの新規検査手順に準じた我が国の新規検査ガイドラインの作成)

倫理審査 平成28年度 審査No.9 平成28年8月31日承認 (PDF)
研究期間 平成29年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 近藤真規子
研究の対象 HIV検査依頼検体(血液等)およびこれら患者検体からの分離株、抽出ウイルスRNA、塩基配列データ、患者属性データ
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成20年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 本研究はHIV検査施設の利便性向上、受検アクセスの改善、HIV診断検査の充実を図り、自治体行政との連携モデルを構築することで、日本全体の検査体制を向上させ、HIV陽性者の早期診断をすすめることを目的とする。分担研究においては、HIV検査での判定困難な事例を集め、問題点を解決するとともに、米国CDCの検査ガイドラインに基づいた検査手順の策定のために必要とされる各種HIV検査法の開発・検討・評価を行う。
当所では、HIV検査依頼のあった検体を用いて、新たに開発されたHIV確認検査試薬の検討を行い、より精度の高いHIV検査法を確立するための研究協力を実施する。また、地方衛生研究所や民間検査センター等に対しHIV検査に関するアンケート調査を実施し、検査実施状況や問題点等の把握を行う。
研究の結果・成果の公表 平成29年11月公表 (PDF)
平成30年11月公表 (PDF)

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7.国内流行HIV及びその薬剤耐性株の長期的動向把握に関する研究

倫理審査 平成28年度 審査No.10 平成28年8月31日承認 (PDF)
研究期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 近藤真規子
研究の対象 HIV及びHIV検査法
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成20年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 HIV感染者の治療として多剤併用療法が標準的な医療として定着し、患者の予後を大きく改善したが、一方で薬剤耐性株の出現が大きな障害となっている。我々は、10年以上にわたり薬剤耐性株の動向、流行ウイルスの特徴を解析し、データを蓄積してきた。本研究では継続して日本の薬剤耐性HIVの発生動向調査を主軸に、国内での流行株の動向を分子疫学的に明らかにすることを目的とする。また、蓄積されたデータを活用して、感染予防啓発及び薬剤耐性HIV感染拡大阻止に貢献する。
研究の結果・成果の公表 平成29年11月公表 (PDF)
令和元年11月公表 (PDF)

8.エンテロウイルス検査の高感度で汎用性が高い検査法の評価・改良・開発および標準化の研究(新興・再興エンテロウイルス感染症の検査・診断・治療・予防法の開発に向けた研究)

倫理審査 平成28年度 審査No.13 平成28年8月31日承認 (PDF)
研究期間 平成28年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 佐野 貴子
研究の対象 エンテロウイルス検査依頼検体(髄液、咽頭ぬぐい液、便、尿等)およびこれら患者検体からの分離株、抽出ウイルスRNA、塩基配列データ、患者属性データ
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成12年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 本研究は新興・再興エンテロウイルス感染症の検査法、診断法、治療法、予防法の開発に向けた集学的な知見を得ることを目的とする。分担研究においては、エンテロウイルス検査法において、近年、ウイルス分離に加えて、臨床検体からPCR等のゲノム塩基配列を使用した型別法が汎用されるようになり、ウイルス分離培養法とPCR手法の使用が混乱している状況にあることから、検査手法の評価・改良を行った上での検査法の標準化を目指し、高感度で汎用性が高い検査法の開発を目的とする。
当所では、神奈川県の感染症発生動向調査事業でエンテロウイルス検査依頼のあった検体を用いて、新たに開発されたエンテロウイルス検査法の評価を行い、高感度で信頼性の高いエンテロウイルス検出法を確立するための研究協力を行う。

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9.HIV検査受検勧奨に関する研究(MSMを対象とした、HIV/STIs即日検査相談の実施及びinnovativeな検査手法の開発―自己採血によるHIV即日検査の導入可能性の研究―)

倫理審査 平成29年度 審査No.1 平成29年度8月23日承認 (PDF)
研究期間 平成29年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 佐野 貴子
研究の対象 HIV検査依頼検体(血液等)およびアンケート調査結果
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成29年4月1日~平成31年3月31日
研究の目的 本研究はHIV検査施設の利便性向上、受検アクセスの改善、HIV診断検査の充実を図り、自治体行政との連携モデルを構築することで、日本全体の検査体制を向上させ、HIV陽性者の早期診断をすすめることを目的とする。分担研究においては、NPO法人SHIPが実施するHIV即日検査相談会において、研究同意が得られた検査希望者に対し、従来の静脈採血に加え、医療従事者のアシストの下で受検者自身に自己採血(ランセットを用いた指先穿刺採血)を実施してもらい、HIV検査の結果を比較検討する。また、検査後にアンケートによる従来検査と自己検査を比較する受け入れ度調査を行い、自己採血による検査会の実施が可能かについての検討を行う。
当所では、自己採血検査の技術支援および即日検査で判定保留となった場合の確認検査を実施する。

10.Multistate Outbreakの可視化疫学解析システムの開発

倫理審査 審査不要
研究期間 平成29年4月1日~平成32年3月31日
研究責任者 寺西 大
研究の対象 感染症疫学情報(個人情報及び試料は扱わない)
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成29年4月1日~平成32年3月31日
研究の目的 腸管出血性大腸菌、腸チフス、細菌性赤痢、A型肝炎等の感染症は、国内感染が疑われる散発事例において、感染源・感染経路は不明であることが多く、対策が困難な場合が多い。また、最終的に広域食中毒として総括される事例であっても、各自治体では、散発の感染症事例として報告、対応している。
このような状況から、広域事例対応の可能性も念頭に置いた調査方法の構築が必要である。
本研究班では対象疾患の症例発生時において、広域にわたることも視野に入れて疫学情報を収集するとともに、病原体の相同性に関する情報と合わせた疫学解析を行い、広域事例を含めた事例の全容把握、ひいては今後の公衆衛生対策へ寄与することを目的としている。

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11.結核低蔓延化に向けた国内の結核対策に資する研究

倫理審査 審査不要
研究期間 平成29年4月1日~平成32年3月31日
研究責任者 田坂 雅子
研究の対象 保健福祉事務所などで起きた結核集団感染事例(試料及び個人情報は扱わない)
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成29年4月1日~平成32年3月31日
研究の目的 結核集団発生対応支援システム構築に向け、結核集団発生事例を収集、疫学的解析を行い、新たな知見を得、その教訓を共有し、以って今後の結核集団発生を予防し、効果的な対応に資することを目的とする。

12.ヒトの便及び市販鶏肉由来Campylobacter jejuni/coliの薬剤耐性に関する研究  -キノロン系及びマクロライド系薬剤耐性に関する遺伝子変異の解析-

倫理審査 平成28年度 審査No.8 平成28年8月31日承認 (PDF)
研究期間 平成29年4月1日~平成32年3月31日
研究責任者 中嶋直樹、古川一郎、政岡智佳
研究の対象 Campylobacter jejuni/coli
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成29年4月1日~平成32年3月31日
研究の目的 ヒトの便及び市販の鶏肉から分離したCampylobacter jejuni/coliの薬剤耐性状況を把握する。また、分離株のキノロン系薬剤耐性に関連のある遺伝子(gyrA、parC)及びマクロライド系薬剤耐性に関連のある遺伝子(23S rRNA等)における変異を解析し、薬剤耐性の機序解明の一助とする。遺伝子の変異を対象にリアルタイムPCR等を用いた検出法を検討する。

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13.薬剤耐性髄膜炎菌の発生・伝播機構に関する分子疫学的研究

倫理審査 平成29年度 迅速審査No.2 平成30年1月19日承認 (PDF)
研究期間 平成29年9月1日~平成30年8月31日
研究責任者 陳内 理生
研究の対象 髄膜炎菌株および付随する情報
研究に用いる試料・情報の採取期間 承認日~平成30年8月31日
研究の目的 大阪府で実施された先行研究で、性感染症を専門とするクリニックの受診者においてペニシリン中等度耐性株およびニューキノロン系薬剤耐性株の増加が確認された。この研究で得られた菌株に加えて過去に大阪府で侵襲性髄膜炎菌症およびそのほかの髄膜炎菌症と診断された菌株の遺伝子解析を実施することで、我が国における薬剤耐性髄膜炎菌の伝播様式を明らかにし、今後の実態調査にむけた基礎データを得る。
研究の結果・成果の公表 2018年10月公表 (PDF)

14.性感染症等の病原体検出に資するレギュレトリーサイエンス研究:交差反応性試験等の核酸検出試薬評価

倫理審査 審査不要
研究期間 平成29年4月1日~平成34年3月31日
研究責任者 近藤真規子
研究の対象 各種ウイルス及び細菌分離株
研究に用いる試料・情報の採取期間 平成元年4月1日~平成34年3月31日
研究の目的 感染症の適切な治療や感染症拡大の予防等に資することを目的とし、本研究では、性感染症の一つである淋病の原因菌である淋菌遺伝子を臨床の現場において簡単かつ迅速に検出できるシステムの開発を目指す。

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15.インターネットサイトを用いた効果的なHIV検査相談施設の情報提供と利便性向上に関する研究

倫理審査 審査不要
研究期間 平成29年4月1日~平成31年3月31日
研究責任者 佐野 貴子
研究の対象 ウェブサイト「HIV検査・相談マップ」のサイトアクセス数
研究に用いる試料・情報の採取期間 当所での検体の取り扱いは無し
研究の目的 本研究はHIV検査施設の利便性向上、受検アクセスの改善、HIV診断検査の充実を図り、自治体行政との連携モデルを構築することで、日本全体の検査体制を向上させ、HIV陽性者の早期診断をすすめることを目的とする。
当所では分担研究として、ウェブサイト「HIV検査・相談マップ」を用いたHIV検査相談施設の情報提供を行い、アクセス状況を解析することでサイト利用動向を把握する。当サイトの運営により、検査希望者の受検アクセスの向上に寄与することを目的とする。

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