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2023年6月21日掲載

急性弛緩性麻痺検査の検体採取について

急性弛緩性麻痺(急性灰白髄炎を除く。)の患者さんを診断された場合は、診断後速やかに病原体検査のための検体を採取し、検査結果を待つことなく、出来るだけ速やかに(7日以内に)管轄の保健所(保健福祉事務所・センター)へ感染症法に基づく医師の届出のお願い急性弛緩性麻痺(急性灰白髄炎を除く。)(厚生労働省)外部サイトを別ウィンドウで開きますの届出用紙により届出をお願いします。

県所管域の医療機関で採取された検体は、急性灰白髄炎との鑑別のため、保健所を通して当所で検査を行っています。
下記を参考に4点セット(便、髄液、咽頭拭い液、血液)の採取をお願いいたします。
麻痺発症後、出来るだけすぐの採取が望まれます。

検体 便 髄液 咽頭拭い液 血液
検体量 親指大の大きさ位
(直腸ぬぐい液も可)
1mL以上
(1mLより少なくても検査可能な項目を実施します)
5mL(2mL以上)
採取容器 ウイルス用採便容器
(保存液なしのもの)
滅菌チューブ
(密封できる容器)
ウイルス用検体輸送容器(細菌用は不可) 抗凝固剤入り採血管(EDTA-2NaあるいはEDTA-2K)
採取期間 発症後1週間以内に24時間以上の間隔をあけて2回採取すること 発症後1週間以内 発症後1週間程度 発症後1週間程度(可能な限り発熱時に採取)
保存方法 冷蔵(2~8℃) 冷蔵(2~8℃) 冷蔵(2~8℃) 冷蔵(2~8℃)
保存期間 2日間程度(要相談) 2日間程度(要相談) 2日間程度(要相談) 2日間程度(要相談)
採取方法・採取量
  • 空の容器を使用する(ゲル培地が入った採便管は不可)
  • 採便量は親指大くらい(採れない場合は直腸拭い液でも可)
  • 発症後速やかにと24時間以上の間隔をあけての2回の便採取が必須
  • 指定の容器が手元にない場合は、親指大くらいの糞便量が入る別の空容器に採取する
空の滅菌チューブ等に1mL以上採取
  • ウイルス輸送用の液体培地入り(赤色)の採取容器を使用する
  • 指定の容器が手元にない場合は患部を拭った綿棒を空の滅菌スピッツ管にそのまま入れる(液体は入れないこと)
抗凝固剤入り採血管(EDTA-2NaあるいはEDTA-2K)に5mL(小児は2mL以上)採取する
容器
親指大くらいの便が入る空容器

直腸拭い液の場合は拭った綿棒を空のスピッツ管にそのまま入れてください(液体は入れないこと)
滅菌チューブ・スピッツ管(空容器)
患部を拭った綿棒を折り目で折って短くし、液体培地の中に入れたままにすること

液体培地が無い場合は滅菌スピッツ管に綿棒をそのまま入れること(ドライスワブ)
抗凝固剤入り採血管(EDTA-2NaあるいはEDTA-2K)を使用する
注意事項 細菌培養用の容器(ゲル培地が入った採便管)で採取された検体は検体不適となります
キャップから検体が漏れ出ないように、スクリューキャップ容器に採取してください 細菌培養用の容器(ゲル培地が入ったスワブ等)で採取された検体は検体不適となります
  • 分離剤が入った血清用採血管での採取は検体不適となります
  • ヘパリン採血管はPCRを阻害するため検体不適となります

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