令和8年4月21日発行
神奈川県 麻しん情報(8)15週
神奈川県では、2026年第15週(4月6日~4月12日)に9例の麻しんの届出があり、2026年の県内累計届出数は31例となりました。前年の2025年は、海外渡航歴のある麻しんの届出が散見され、県内の1年間の累計届出数は41例でした。
麻しんウイルスに感染後、10~12日で発熱、咳、鼻水、咽頭痛、倦怠感などの症状が現れ、数日発熱が続いた後、39℃以上の高熱と発しんが現れます。麻しんを疑う症状がある場合や、麻しん患者さんの発生が報道発表された場所にいたことがある場合は、あらかじめ電話で医療機関にその旨を伝えた上で、公共交通機関を使わずに医療機関の指示に従って受診しましょう。
*週報の発行後に、医療機関又は保健所から追加・訂正の報告があり、一部データが週報掲載データと異なる場合があります。
1.年別の週別累計届出数(神奈川県、2019年第1週~2026年第15週)

2.年齢別性別の届出数(神奈川県、2026年第1週~第15週) n=31

3.年齢階級別病型別の届出数(神奈川県、2026年第1週~第15週) n=31

4.年齢階級別ワクチン接種歴別の届出数(神奈川県、2026年第1週~第15週) n=31

5.推定感染地域別週別の届出数(神奈川県、2026年第1週~第15週) n=31

☆麻しん(はしか)とは
空気感染、飛沫感染、接触感染により感染し、その感染力は非常に強く、命に関わることもある重症のウイルス感染症です。感染後10~12日で発熱、咳、鼻水、咽頭痛、倦怠感などの症状が現れ、数日発熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が現れます。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者のおよそ1,000人に1人の割合で脳炎を、およそ10万人に1人の割合で亜急性硬化性全脳炎を合併すると言われています。
症状が出現する1日前から解熱後3日を経過するまでは、他人に感染させる可能性があります。学校保健安全法では、麻しんは第2種学校感染症で、解熱後3日を経過するまで出席停止です。
麻しんを疑う症状があったら
発熱、発疹の症状がみられる場合は、麻しんの可能性も考えて、あらかじめ電話で医療機関に連絡した上で、速やかに受診しましょう。
感染予防について
麻しんは手洗い、マスクのみでは予防できません。麻しん含有ワクチン(麻しん風しん混合ワクチン、麻しんワクチン)の接種が有効な予防法です。定期接種対象の方(1歳(第1期)および小学校入学前1年間のお子様(第2期))や麻しんの既往・ワクチン接種歴がない方には接種をお勧めします。1歳以上で2回のワクチン接種歴があることを母子健康手帳等の「記録」で確認してください。記録がない場合は、受けていないと考えた対応が必要です。1歳以上で2回の予防接種の記録があれば、感染して発症することもありますが、症状が軽く、周りへの感染力が弱い修飾麻しんのことが多いです。50歳以上の方は、既に子どもの頃に麻しんに罹ったことがある人が多いため、心配な場合は、抗体検査で陽性を確認しておくと安心です。
2024年度に定期接種の対象であった方で、2024年度内にMRワクチンの偏在等が理由でワクチン接種ができなかった方については、2025年4月1日から2年間、定期接種として公費で受けられることになりました(特例措置)。
また、麻しんウイルスに曝露後72時間以内に麻しん含有ワクチンを接種することで、発症を予防する可能性があると考えられています。ワクチンを受けることができない人(妊婦さんや免疫抑制状態の人など)は、曝露後6日以内に、人免疫グロブリン製剤の筋注という方法もありますが、かかりつけ医によくご相談ください。(詳しくは「麻しん・風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方」
(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)をご参照ください。)
妊娠中の方は特に注意を
妊娠中に麻しんにかかると、流産や早産の原因となることが報告されています。妊娠中の方やその家族の方は、感染者の多い地域への外出は控えるなどして、感染を避けるようにしましょう。
【麻しん関連情報】
国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
- 麻しん

- 麻疹 発生動向調査

- 麻疹対策・ガイドラインなど:麻しん発生状況に関する注意喚起

- 医療機関での麻疹対応ガイドライン(第七版)

- 麻しん・風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方

- 麻しんを疑った際の対応

厚生労働省
