令和6年11月12日発行
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神奈川県 手足口病情報(18)44週
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手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症です。主な症状は、手、足、口の中にできる水疱性の発疹です。主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話などで発生するしぶき(飛沫)の中に含まれるウイルスを吸い込むことによって感染する飛沫感染と、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目などの粘膜に入って感染する経口感染や接触感染があります。予防接種や特別な治療法はありません。予防には、咳エチケットや手洗いが有効です。
また、治癒後もしばらく便中にウイルスが排出されるため、排便後やおむつ交換後は手洗いをしっかりと行い、タオルの共用を避けることが大切です。
[1] 年別・週別報告数の状況(2024年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)
44週の定点当たり報告数は神奈川県8.58、全国7.70となり、いずれも前週に比べて減少しています。
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
39週 | 40週 | 41週 | 42週 | 43週 | 44週 | |
9月23日 ~9月29日 |
9月30日 ~10月6日 |
10月7日 ~10月13日 |
10月14日 ~10月20日 |
10月21日 ~10月27日 |
10月28日 ~11月3日 |
|
全国 | 8.12 | 8.62 | 10.78 | 9.37 | 8.06 | 7.70 |
全県 | 10.78 | 11.06 | 13.17 | 11.26 | 9.02 | 8.58 |
県域 | 10.64 | 11.64 | 13.76 | 12.01 | 9.51 | 8.45 |
[2] 定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2024年42週~44週)
横浜市、茅ケ崎市、平塚保健福祉事務所で前週に比べて定点当たり報告数が増加しています。
[3] 年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県 2024年42週~44週)
定点当たり報告数は1歳が最も多くなっています。
[4] 手足口病疑い患者からのウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分 10月30日時点速報値)
6月以降に採取された手足口病患者検体70検体の検査結果は以下のとおりです。
全国では31週頃まではコクサッキーウイルスA6型の検出が多かったのですが、32週以降はコクサッキーウイルスA16型の検出が多くなっています。(国立感染症研究所:週別手足口病患者からのウイルス分離・検出報告数、2020~2024年(病原微生物検出情報))(2024年11月12日アクセス)
[参考リンク]
- 国立感染症研究所感染症疫学センター:手足口病とは
(2024年8月13日アクセス)
- 厚生労働省ホームページ:手足口病
(2024年8月13日アクセス)
- 厚生労働省リーフレット:「手足口病」
(2024年8月13日アクセス)