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令和6年9月18日発行

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神奈川県 手足口病情報(10)36週

警報を発令中です!

手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症です。主な症状は、手、足、口の中にできる水疱性の発疹です。主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話などによる飛沫感染と、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目などの粘膜に入って感染する経口感染や接触感染があります。予防接種や特別な治療法はありません。予防には、咳エチケットや手洗いが有効です。
また、治癒後もしばらく便中にウイルスが排出されるため、排便後やおむつ交換後は手洗いをしっかりと行い、タオルの共用を避けることが大切です。

[1] 年別・週別報告数の状況(2024年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)

35週に神奈川県で定点当たり報告数が6.44となり、再び警報レベル(5)を上回りました。36週の定点当たり報告数は神奈川県9.67、全国7.17となり、神奈川県、全国ともに、3週連続で前週に比べて定点当たり報告数が増加しています。

5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週
31週 32週 33週 34週 35週 36週
7月29日
~8月4日
8月5日
~8月11日
8月12日
~8月18日
8月19日
~8月25日
8月26日
~9月1日
9月2日
~9月8日
全国 9.57 7.89 3.87 4.24 5.70 7.17
全県 8.64 7.06 3.82 4.86 6.44 9.67
県域 9.62 7.45 4.06 5.16 6.11 8.67

[2] 定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2024年34週~36週)

小田原保健福祉事務所足柄上センターと鎌倉保健福祉事務所三崎センター以外のすべての市、保健福祉事務所、センターで前週に比べて定点当たり報告数が増加しています。

[3] 年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県 2024年34週~36週)

定点当たり報告数は1歳が最も多くなっています。

[4]手足口病疑い患者からのウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分 8月20日時点速報値)

6月以降に採取された手足口病患者検体44検体の検査結果は以下のとおりです。

a)1検体からコクサッキーウイルスA6型とライノウイルスが重複検出されています。
b)1検体からコクサッキーウイルスA6型とパレコウイルスA1型が重複検出されています。
c)1検体からコクサッキーウイルスA6型とライノウイルスが重複検出されています。

全国でもコクサッキーウイルスA6型の検出が多くなっています。(国立感染症研究所:手足口病患者から分離・検出されたウイルス、2020~2024年(病原微生物検出情報)外部サイトのPDFが別ウインドウで開きます(2024年9月18日アクセス)

[参考リンク]