令和元年10月31日発行
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神奈川県 手足口病情報(17)
手足口病は、口の中や手、足などに現れる水疱(水ぶくれ)性の発疹が特徴の急性ウイルス感染症で、主に夏に乳幼児の間で流行します。神奈川県では、第26週(6月24日~6月30日)に「警報レベル(5)」を超え、第30週(7月22日~7月28日)をピークに減少し、第42週(10月14日~10月20日)では終息基準値(2)を下回りました。
今週、第43週(10月21日~10月27日)の神奈川県の定点当たりの報告数は2.07人で、先週(1.91人)より増加し、終息基準(2)を上回っています。
飛沫感染、接触感染、糞口感染(便中に出たウイルスが口に入って感染)で広がりますので、適切な排泄物の処理、石けんを使った手洗いを心がけて感染を予防しましょう。消毒には次亜塩素酸ナトリウム希釈液が有効です。治療は対症療法のみで、ほとんどは軽症で治りますが、まれに髄膜炎など重篤な合併症を起こす場合があります。頭痛、嘔吐、高熱がみられる場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
手足口病の報告数は、小児科定点として定められた医療機関(神奈川県内215ヵ所)からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりの手足口病の報告数をあらわします。
【神奈川県の年別・週別報告状況】
【保健所別報告数】
第42週(10/14~10/20) | 第43週(10/21~10/27) | |
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