第1号(平成29年8月24日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 腸管出血性大腸菌感染症情報(1)

腸管出血性大腸菌感染症は、ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌(O157など)の感染で起こる病気です。主な症状は下痢と腹痛ですが、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などを起こして死に至ることもあります。汚染された食品や、感染者の便を介して感染します。予防対策として、①食前・トイレの後などは石鹸と流水で十分な手洗いを行う、②調理器具の消毒・殺菌を確実に行う、③肉・肉製品の調理の際には中心部75℃以上で1分間以上加熱する、④生野菜はよく水洗いをする、などに注意しましょう。また、強い腹痛や下痢(特に血便)の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

【神奈川県の腸管出血性大腸菌感染症】

第33週(8月14日~8月20日)は34件の報告があり、平成29年の累計報告数は156件になりました。
(当該週の各保健福祉事務所からの報告をもとに期日を決めて集計しているため、集計数が変動することがあります。)

  1. 週別腸管出血性大腸菌感染症報告数 2017年第1週~33週(n=156)

    *県域とは、神奈川県内の市町村のうち横浜市、川崎市、相模原市を除いた地域です。

  2. 主な菌種別週別報告数 2017年第1週~33週(n=132)

  3. O157VT2 最近5週の動向  2017年第29週~33週(n=41)

    (1)類型別報告数(件)

    (2)保健所別報告数

    (3)年齢別類型別報告数

【参考ページ】