令和3年7月16日発行

神奈川県衛生研究所

神奈川県 新型コロナウイルス感染症情報(68)

新型インフルエンザ等まん延防止等重点措置により、4月20日から、横浜市、川崎市、相模原市が、4月28日から鎌倉市、厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市が、5月12日から横須賀市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、三浦市、伊勢原市、葉山町、寒川町が、6月1日から平塚市、小田原市、秦野市が、追加措置区域となりました。7月12日以降は横浜市、川崎市、相模原市、厚木市の4市が対象地域となっています。
直近の第27週(7月5日~7月11日)の報告数は2004例と前週より増加しており、7日間移動平均線も上昇傾向となっています。一方、東京都の移動平均線も上昇傾向が認められます。東京都、神奈川県の陽性者数は依然として多く引き続き注意が必要です。
また、日本国内で新型コロナウイルス変異株(英国、インド等)の患者発生が報告され、神奈川県でも2月以降に発生報告が続いています。

〇 新型コロナウイルス感染症患者の日別報告数と移動平均線(7days)
(2021年5月20日~2021年7月14日 神奈川県)

移動平均(7days)は、6日前から当日までの7日間の報告数の平均値を示しています。
月曜日は、全体的に患者報告数が少ない傾向にあります。
これは、週末に医療機関が休業することなどの人為的な問題により、PCR検査数が減少するためです。
移動平均では、そうした影響を除外することができるため、全体の感染動向が分かり易くなります。

〇 新型コロナウイルス感染症患者の日別報告数と移動平均線(1month)
(2020年4月11日~2021年7月14日 神奈川県)

〇 移動平均(7days) 東京都との比較
(2020年3月21日~2021年7月14日)

【神奈川県の新型コロナウイルス感染症】

※患者情報の変更により、前週と数字が異なる場合があります。

(1)新型コロナウイルス感染症の週別報告数

(2)新型コロナウイルス感染症の保健所別報告数

(3)新型コロナウイルス感染症の年齢別報告数

☆新型コロナウイルスとは
新型コロナウイルスは2019年11月頃に中国湖北省武漢市で発生し、世界中に感染が拡大しました。ウイルスはSARS-CoV-2と名付けられ、このウイルスによる疾患はCOVID-19と呼ばれます。国内では2020年1月に初めて感染者が確認されています。2021年2月13日に感染症法が一部改正され、「新型コロナウイルス感染症」は指定感染症から新型インフルエンザ等感染症に位置付けが変わりました。
症状は発熱、咳、倦怠感のほか、下痢、味覚障害、嗅覚障害などがあります。無症状や軽症例が多い一方、高齢者や持病のある方では肺炎や血栓症を起こして重症化し、死亡する場合もあります。

新型コロナウイルス感染症の予防

新型コロナウイルスは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり(飛沫感染)、ウイルスが付着した手で鼻、口を触れたりすることによって感染します(接触感染)。マスクの着用、石鹸を使った手洗い(できない場合にはアルコール消毒)、3密(密閉、密集、密接)を避ける、などの感染対策を徹底しましょう。
ウイルス除去には、家庭用洗剤(有効な界面活性剤を含むもの)、アルコール(70%以上)、塩素系漂白剤の希釈液(次亜塩素酸ナトリウム0.05%希釈液)、加熱(80℃で10分以上)が有効です。

新型コロナウイルス感染症を疑う症状があったら

新型コロナウイルス感染症専用ダイヤル
☎0570-056774(一部IP電話などつながらない場合は045-285-0536)
注意:保健所設置市(横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市・藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町)にお住まいの方は、各市のコールセンターにお電話ください。

【参考リンク】