令和7年9月19日発行
令和7年9月30日更新
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神奈川県 ARI情報 2025年37週
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection: ARI)は、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を呈する病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれ、飛沫感染等により周囲の方にうつしやすいことが特徴です。
詳しくはARIサーベイランスが始まりました!をご覧ください。
*15週時点の情報から掲載を開始しました。
*集計時点が異なるため、各保健福祉事務所からの報告と一致しないことがあります。
[1] 週別・定点当たり報告数の状況(神奈川県、2025年15週~37週)
37週(9月8日~9月14日)は、全国59.83、全県65.23、県域61.91でした。
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
32週 | 33週 | 34週 | 35週 | 36週 | 37週 | |
8月4日 ~8月10日 |
8月11日 ~8月17日 |
8月18日 ~8月24日 |
8月25日 ~8月31日 |
9月1日 ~9月7日 |
9月8日 ~9月14日 |
|
全国 | 52.49 | 34.14 | 47.57 | 49.75 | 53.92 | 59.83 |
全県 | 66.11 | 44.95 | 55.27 | 55.92 | 59.62 | 65.23 |
県域 | 59.42 | 41.91 | 49.90 | 49.71 | 51.99 | 61.91 |
*県域とは、神奈川県内の市町村のうち横浜市、川崎市、相模原市を除いた地域です
また、県内のCOVID-19、インフルエンザ及びARIの動向は以下のとおりです。
[2] 年齢階級別・定点当たり報告数(神奈川県、2025年35週~37週)
37週(9月8日~9月14日)は、前週と同様、1-4歳が最も多く、次いで5-9歳、10-14歳の順でした。0歳、1-4歳、5-9歳、10-14歳、15-19歳、20-29歳、50-59歳および70-79歳で前週に比べて定点当たり報告数が増加しました。
[3] 保健所別・定点当たり報告数(神奈川県、2025年35週~37週)
37週(9月8日~9月14日)は、茅ヶ崎市、小田原保健福祉事務所足柄上センターを除くすべての保健所で前週に比べて定点当たり報告数が増加しました。
[4] 病原体検出状況(神奈川県衛生研究所実施分)
*病原体検出や集計等に時間を要するため、[1]~[3]より遅れての掲載となります。
(1)年代別検出結果(2025年37週検体採取分)
37週は26検体から、SARSコロナウイルス2が5件、RSウイルスA型が1件、RSウイルスB型が4件、ヒトメタニューモウイルスが1件、ヒトパラインフルエンザウイルス2が3件、ライノウイルス/エンテロウイルスが3件検出されました。
* | 1症例(1~4歳) | : | ヒトパラインフルエンザウイルス4・ライノウイルス/エンテロウイルスが同時検出。 |
(2)検出結果の週別推移(2025年15週~37週検体採取分)
注:各週の病原体情報をご参照ください。