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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

表1 病原体検出状況（保健所等別）－令和6年2月

<検出状況>

• 2月の病原体検出数は185件、細菌は37件、ウイルス・リケッチアは148件であった。

• 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が7件、ウイルスが35件、インフルエンザ定点からウイルスが5件検出された。
• 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表２　病原細菌検出状況（臨床診断別）―令和6年2月

• 腸管出血性大腸菌感染症患者発生届出に伴う検査で2検体のうち1検体で腸管出血性大腸菌（O群不明、VT2）が検出された。
• A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者由来の16検体中8検体からA群溶血性レンサ球菌が検出された。その血清型別内訳はT12型が5検体、T1型が2検体、UTが1検体であった。
• 感染性胃腸炎は4検体搬入され、1検体からその他の下痢原性大腸菌が検出された。
• カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症疑い例は1検体搬入され、基質特異性β-ラクタマーゼ（ESBL）を産生するその他の下痢原性大腸菌が検出された。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）調査では、77検体中25検体からウエルシュ菌が、1検体からセレウス菌が検出された。

表３　病原細菌検出状況（月別）―令和5年2月～令和6年2月

表４　ウイルス・リケッチア検出状況（臨床診断別）―令和6年2月

• デング熱疑い患者2例（5検体）中2例（2検体）からデングウイルスが検出された。
• 咽頭結膜熱患者2例中1例からアデノウイルス 3型が検出された。
• 感染性胃腸炎患者7例中1例からノロウイルス GⅡが検出された。
• ヘルパンギーナ患者1例からアデノウイルス　3型が検出された。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）調査では、64検体中32検体からノロウイルスが、1検体からノロウイルスGⅠが、1検体からノロウイルスGⅠ＋GⅡが検出された。

【インフルエンザについて】

• 神奈川県
  インフルエンザ患者43例中2例からインフルエンザウイルス AH1が、2例からインフルエンザウイルス AH3が、38例からインフルエンザウイルス Bが検出された。
• 横須賀市
  インフルエンザ様の検査では、2検体中1検体からインフルエンザウイルス AH3が、1検体からインフルエンザウイルス B（Victoria系統）が検出された。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

• 神奈川県
  医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性64検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.2系統が40検体（Clade23I：40（うちJN.1系統：31））、XBB系統が18検体（Clade23F：7、Clade23G：3、Clade23H：8）、判定不能6検体であった。

表５　ウイルス・リケッチア検出状況（月別）―令和5年2月～令和6年2月

表６　食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和6年2月