表1 病原体検出状況(保健所等別)-令和5年11月
|
|
<検出状況>
- 11月の病原体検出数は142件、細菌は20件、ウイルス・リケッチアは122件であった。
- 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が1件、ウイルスが38件、インフルエンザ
定点からウイルスが13件、基幹定点からウイルスが6件検出された。
- 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。
表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和5年11月
|
|
- 腸管出血性大腸菌感染症届出に伴う検査で、12検体中2検体から腸管出血性大腸菌(EHEC OUT)が検出された。
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎検査では、14検体のうち6検体からA群溶血性レンサ球菌が検出された。その血清型別内訳はT4型が3検体、T12型が2検体、T11型が1検体であった。
- 食中毒様事例(有症苦情含む)調査では、26検体中1検体から腸管病原性大腸菌(EPEC)が、7検体からカンピロバクター ジェジュニが、1検体からウエルシュ菌が検出された。
- 依頼検査では、1検体からサルモネラ 07群が、2検体からクラミジア トラコマティスが検出された。
表3 病原細菌検出状況(月別)―令和4年11月~令和5年11月
|
 |
|
|
|
表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和5年11月
|
 |
- つつが虫病疑い患者5例(9検体)について検査を実施したところ、3例(4検体)からオリエンチア ツツガムシが検出された。
- デング熱疑い患者1例からデングウイルスが検出された。
- 咽頭結膜熱患者10例中9例からアデノウイルス 3型が検出された。
- 感染性胃腸炎患者8検体中6検体からノロウイルスが検出された。
- 手足口病患者5例中2例からウイルスが検出された。その内訳は、1例からコクサッキーウイルス A16型が、1例からコクサッキーウイルス A16型とアデノウイルス
3型が同時検出された。
- 食中毒様事例(有症苦情含む)調査では、21検体中5検体からノロウイルスが検出された。
【インフルエンザについて】
- 神奈川県
インフルエンザ患者57例中24例からインフルエンザウイルス AH1が、26例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。 - 横須賀市
インフルエンザ様事例の検査では、4検体中2検体からインフルエンザウイルス AH1pdm09が、2検体からインフルエンザウイルス AH3が検出された。
【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】
- 神奈川県
医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性40検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.2系統が4検体(Clade23I:4)、XBB系統が25検体(Clade22F:1,Clade23A:3, Clade23B:2, Clade23D:2, Clade23F:17)、判定不能11検体であった。
表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和4年11月~令和5年11月
|
 |
|
|
|
表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和5年11月
|
|
|