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第372号

令和5年12月19日発行
病原体検出は令和5年10月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)-令和5年10月

<検出状況>

  • 10月の病原体検出数は168件、細菌は11件、ウイルス・リケッチアは157件であった。
  • 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が2件、ウイルスが44件、インフルエンザ定点からウイルスが36件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和5年10月

  • レジオネラ症の検査8検体のうち、4検体からレジオネラ ニューモフィラ 血清群1が、1検体からレジオネラ属菌が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の検査では、8検体中5検体からA群溶血性レンサ球菌が検出された。その血清型の内訳は、T12型が3検体、TB3264型およびT1型がそれぞれ1検体であった。
  • 感染性胃腸炎の検査で、2検体中1検体からその他の下痢原性大腸菌が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―令和4年10月~令和5年10月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和5年10月

  • 咽頭結膜熱患者8例からアデノウイルス 3型が検出された。
  • 感染性胃腸炎患者2例中1例からノロウイルスが検出された。
  • 手足口病患者7例中3例からコクサッキーウイルス A16型、2例からエンテロウイルス A71型、1例からパレコウイルス A3型が検出された。
  • ヘルパンギーナ患者2例からコクサッキーウイルス A10型が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者1例5検体中4検体(髄液、咽頭ぬぐい液、便、尿)から、コクサッキーウイルス B5型が検出された。

【インフルエンザについて】

  • 神奈川県
    インフルエンザ患者69例中23例からインフルエンザウイルス AH1が、35例からインフルエンザウイルス AH3が検出された。
    また、集団かぜ事例1集団5例中4例からインフルエンザウイルス AH1が検出された。
  • 横須賀市
    インフルエンザ様事例の検査では、12検体中4検体からインフルエンザウイルス AH1pdm09、6検体からインフルエンザウイルス AH3、1検体からインフルエンザウイルス B(Victoria系統)が検出された。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

  • 神奈川県
    医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性63検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.2系統が1検体(Clade21L:1)、XBB系統が54検体(Clade22F:4, Clade23A:4, Clade23B:3, Clade23D:4, Clade23E:2, Clade23F:37)、判定不能8検体であった。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和4年10月~令和5年10月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和5年10月


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