<検出状況>
- 9月の病原体検出数は192件、細菌は21件、ウイルス・リケッチアは171件であった。
- 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が1件、ウイルスが32件、インフルエンザ定点からウイルスが20件検出された。
- 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。
表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和5年9月
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- 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、22検体のうち7検体から腸管出血性大腸菌O157が検出された。
- レジオネラ症の検査で、2検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ 血清群1が検出された。
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の検査では、7検体中3検体からA群溶血性レンサ球菌が検出された。そのT血清型内訳は、T12型が2検体、T22型が1検体であった。
- 感染性胃腸炎の検査1検体から、その他の下痢原性大腸菌が検出された。
- 食中毒様事例(有症苦情含む)の検査では、17検体のうち7検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
- 依頼検査では、2検体からクラミジア トラコマティスが検出された。
表3 病原細菌検出状況(月別)―令和4年9月~令和5年9月
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表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和5年9月
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- 咽頭結膜熱患者7例中、4例からアデノウイルス 3型が、1例からアデノウイルス 54型が検出された。
- 手足口病患者4例中、3例からコクサッキーウイルス A16型が、1例からエンテロウイルス A71型が検出された。
- ヘルパンギーナ患者1例からコクサッキーウイルス A10型が検出された。
- 無菌性髄膜炎患者1例5検体中、3検体(髄液、咽頭ぬぐい液、血清)からパレコウイルス A3型が、1検体(便)からパレコウイルス A3型、ライノウイルスおよびサイトメガロウイルスが検出された。
【インフルエンザについて】
- 神奈川県
インフルエンザ患者42例中12例からインフルエンザウイルスAH1が、26例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
また、集団かぜ事例9集団37例中、2集団7例からインフルエンザウイルスAH1が、8集団24例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。 - 横須賀市
インフルエンザ様事例の検査では、13検体中1検体からインフルエンザウイルスAH1pdm09が検出され、5検体からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】
- 神奈川県
医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性80検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン XBB系統が66検体(Clade22F:6,
Clade23A:7, Clade23B:11, Clade23D:12, Clade23E:5, Clade23F:25)、判定不能が14検体であった。
表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和4年9月~令和5年9月
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表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和5年9月
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- 食中毒様事例で、ふき取り10検体の検査を実施したところ、1検体からエロモナス キャビエを検出した。
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