<検出状況>
- 8月の病原体検出数は142件、細菌は19件、ウイルス・リケッチアは123件であった。
- 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が3件、ウイルスが13件、インフルエンザ定点からウイルスが7件、眼科定点からウイルスが1件検出された。
- 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。
表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和5年8月
|
|
- 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、26検体のうち8検体から腸管出血性大腸菌O157(VT2)が検出された。
- レジオネラ症の検査で、3検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ 血清群1が検出された。
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の検査では、8検体全ての検体からA群溶血レンサ球菌が検出され、その血清型の内訳はT4が1検体、T12が5検体、TB3264が2検体であった。
- 食中毒様事例(有症苦情含む)調査では、5検体中2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
表3 病原細菌検出状況(月別)―令和4年8月~令和5年8月
|
 |
|
|
|
表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和5年8月
|
 |
- デング熱疑い患者1例(2検体)から、デングウイルスが検出された。
- 急性脳炎患者1例4検体中2検体(咽頭ぬぐい液、血漿)から、新型コロナウイルスが検出された。
- 咽頭結膜熱患者8例全例から、アデノウイルス 3型が検出された。
- 手足口病患者2例から、コクサッキーウイルス A16型が検出された。
- ヘルパンギーナ患者1例から、単純ヘルペスウイルス 1型が検出された。
- 流行性角結膜炎の検査では、2例2検体中1検体から、アデノウイルス 54型が検出された。
- 小児不明肝炎患者1例5検体中2検体(咽頭拭い液、便)から、新型コロナウイルスが検出された。
- 食中毒様事例(有症苦情含む)調査では、便19検体のうち、3検体からロタウイルスが、11検体からノロウイルスが検出された。
【インフルエンザについて】
- 神奈川県
インフルエンザ患者9例全例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1が1例、インフルエンザウイルスAH3が8例であった。
- 横須賀市
インフルエンザ様事例の検査では、2検体中1検体からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】
- 神奈川県
医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性81検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.2系統が1検体(Clade22D:1)、XBB系統が70検体(Clade22F:5,
Clade23A:4, Clade23B:24, Clade23C:3,Clade23D:15, Clade23E:2, Clade23F:17)、判定不能10検体であった。
表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和4年8月~令和5年8月
|
 |
|
|
|
表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和5年8月
|
|
|