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第367号

令和5年7月24日発行
病原体検出は令和5年5月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)-令和5年5月

<検出状況>

  • 5月の病原体検出数は93件、細菌は24件、ウイルス・リケッチアは69件であった。
  • 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が1件、ウイルスが10件、インフルエンザ定点からウイルスが2件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)-令和5年5月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、13検体のうち3検体で腸管出血性大腸菌が陽性となった(O157:2検体、O26:1検体)。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の調査では、14検体のうち9検体からA群溶血性レンサ球菌が検出された。血清型の内訳は、T12が4検体、T1が3検体、TB3264が1検体、UTが1検体であった。
  • 感染性胃腸炎調査では、3検体中1検体からその他の下痢原性大腸菌が検出された。
  • 食中毒様事例調査では、61検体中1検体からサルモネラ O4群、7検体からカンピロバクター ジェジュニ、1例2検体から黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンC、コアグラーゼⅢ)が検出された。
  • 依頼検査のうち、1例8検体中1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―令和4年5月~令和5年5月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和5年5月

  • 急性脳炎患者1例5検体中 3検体からコクサッキーウイルスA4型(咽頭ぬぐい液、便、尿)、2検体からサイトメガロウイルス(咽頭ぬぐい液、尿)が検出された。
  • 咽頭結膜熱患者8例中2例からアデノウイルス1型、1例からアデノウイルス2型が検出された。
  • 感染性胃腸炎患者7例中2例から下痢症の原因となるアデノウイルスが検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者3例3検体中 1例1検体(髄液)から水痘・帯状疱疹ウイルスが検出された。
  • ヘルペス性口内炎患者2例中1例からコクサッキーウイルスA10型、1例から単純ヘルペスウイルス1型が検出された。
  • 食中毒様事例調査では、55検体について検査を実施したところ、8検体からノロウイルスが検出された。

【インフルエンザについて】

  • 神奈川県
    インフルエンザ患者8例中1例からインフルエンザウイルスAH3、6例からインフルエンザウイルスBが検出された。
  • 横須賀市
    インフルエンザ様事例の検査で、7検体中2検体からインフルエンザウイルスが検出された。内訳はインフルエンザウイルスAH3が1検体、インフルエンザウイルスBが1検体であった。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

  • 神奈川県
    医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性39検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン BA.5系統が4検体(Clade22B:3,Clade22E:1)、XBB系統が32検体(Clade22F:19,Clade23A:7,Clade23B:6)、判定不能4検体であった。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和4年5月~令和5年5月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和5年5月

  • 環境 浴槽水等検査29件中、3検体よりレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清型は、SG3が2検体、SG5が1検体であった。

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