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第362号

令和5年2月20日発行
病原体検出は令和4年12月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)-令和4年12月

<検出状況>

  • 12月の病原体検出数は279件、細菌は14件、ウイルス・リケッチアは265件であった。
  • 病原体定点の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が2件、ウイルスが10件、インフルエンザ定点からウイルスが3件検出された。
  • 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和4年12月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、14検体中1検体から腸管出血性大腸菌O103(VT2)、2検体から腸管出血性大腸菌OUT:H6( VT2)が検出された。
  • レジオネラ症患者由来の2検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラが検出され、血清群は1群および群別不能であった。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者由来3検体中1検体からA群溶血性レンサ球菌が検出され、その血清型はT6であった。
  • 感染性胃腸炎患者由来の2検体中2検体からその他の下痢原性大腸菌が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)の検査で、11検体中7検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―令和3年12月~令和4年12月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和4年12月

  • つつが虫病疑い患者5例9検体中5例8検体からオリエンチア ツツガムシが検出された。
  • 感染性胃腸炎患者22例中13例からノロウイルス、1例から下痢症の原因となるサポウイルスが検出された。
  • 水痘(入院例)患者1例4検体(咽頭ぬぐい液、水疱内容物、水疱膜、痂皮)から水痘・帯状疱疹ウイルスが検出された。
  • サル痘疑い患者1例4検体(咽頭ぬぐい液、水疱内容物、水疱膜、痂皮)から水痘・帯状疱疹ウイルスが検出された。
  • RSウイルス感染症疑い患者1例からRSウイルスが検出された。

【インフルエンザについて】

  • 神奈川県
    インフルエンザ様患者11例中8例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。また、集団かぜ事例3集団11例中10例からインフルエンザウイルスAH3が検出された。
  • 横須賀市
    インフルエンザ様事例の検査では、20検体中3検体からインフルエンザウイルスAH3が検出された。

【新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について】

  • 神奈川県
    医療機関で検出されたSARS-CoV-2陽性152検体中146検体について全ゲノム解析を実施したところ、オミクロン 21L(BA.2系統)が6検体、22A(BA.4系統)が1検体、22B(BA.5系統)が127検体、22D(BM・BN系統)が12検体であった。
  • 横須賀市
    新型コロナウイルス疑い例の調査では、12検体中12検体からSARS-CoV-2が検出された。
    SARS-CoV-2陽性4検体についてスクリーニング検査(変異株PCR)を実施したところ、オミクロン株疑いが3検体、判定不能が1検体であった。
  • 藤沢市
    新型コロナウイルス感染症疑い例調査では、768検体中49検体からSARS-CoV-2が検出された。(新規46、経過者3)

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―令和3年12月~令和4年12月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和4年12月


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