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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

表1　病原体検出状況（保健所等別）―令和3年10月

<検出状況>

• 10月の病原体検出数は合計108件、細菌は14件、ウイルス・リケッチアは94件であった。

• 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点からウイルスが2件検出された。
• 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表２　病原細菌検出状況（臨床診断別）―令和3年10月

• 腸管出血性大腸菌感染症届出関連に伴う検査で、21検体中8検体(うち6検体は同一患者のもの)からO26VT1が、1検体からO157VT2が検出された。
• 食中毒様事例(有症苦情含む)では、10検体中1検体から腸管病原性大腸菌(EPEC)、1検体からカンピロバクター ジェジュニ、2検体からカンピロバクター コリ、1検体から黄色ブドウ球菌(エンテロトキシンB、コアグラーゼⅦ)が検出された。

表３　病原細菌検出状況（月別）―令和2年10月～令和3年10月

表４　ウイルス・リケッチア検出状況（臨床診断別）―令和3年10月

• つつが虫病疑い患者2例(3検体)からオリエンチア ツツガムシが検出された。
• 手足口病患者2例からコクサッキーウイルスA6型が検出された。
• ヘルパンギーナ患者1例からコクサッキーウイルスA4型が検出された。
• 新型コロナウイルス感染症疑い例調査では、408検体中3検体から新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）が検出された。
  神奈川県では、変異株モニタリング調査を2021年3月より実施しており、調査対象医療機関は、県域の保健福祉事務所、茅ヶ崎市保健所、藤沢市保健所管内の医療機関21施設である。調査対象の医療機関より提出されたSARS-CoV-2陽性85検体についてL452R変異遺伝子検査を実施したところ、85検体からL452R変異ウイルスが検出された。

表5　ウイルス・リケッチア検出状況（月別）-令和2年10月～令和3年10月

表６　食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和3年10月

• 浴槽水検査４検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ6群とレジオネラ デュモフィーが同時検出された。