表1 病原体検出状況(保健所等別)―令和元年11月
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<検出状況>
- 11月の病原体検出数は合計99件、細菌は14件、ウイルス・リケッチアは85件であった。
- 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が7件、ウイルスが49件、インフルエンザ定点からウイルスが6件、基幹定点からウイルスが1件、その他の医療機関から細菌が3件検出された。
- 保健所等別の病原体検出状況は表1のとおりである。
表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―令和元年11月
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- レジオネラ症患者1検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラ 1群が検出された。
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者14検体中8検体からA群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が1検体、T4が3検体、T11が1検体、T25が1検体、T28が2検体であった。
- マイコプラズマ肺炎患者3検体中3検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
- 依頼検査では、1,510検体中1検体からサルモネラO4群S.enterica subsp.enterica (i:-)が、1検体からサルモネラO7群S.Braenderup(e,h:e,n,z15)が検出された。
表3 病原細菌検出状況(月別)―平成30年11月~令和元年11月
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表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―令和元年11月
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- つつが虫病疑い患者2例3検体からオリエンチア ツツガムシが検出された。
- 咽頭結膜熱患者3例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が1例、アデノウイルス3型が1例、アデノウイルス54型が1例であった。
- 感染性胃腸炎患者6例中4例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はノロウイルス3例、アデノウイルス1例であった。
- 手足口病患者17例からコクサッキーウイルスA16型が検出された。
- インフルエンザ様患者57例中43例からインフルエンザイルスAH1pdm09が検出された。また、集団かぜ事例2集団10例中7例からインフルエンザウイルスAH1pdm09が検出された。
- 無菌性髄膜炎患者1例4検体からコクサッキーウイルスB4型が検出された。
- 急性肝障害患者1例3検体中1検体(便)からヒトヘルペスウイルス6が検出された。
- ヘルペス性歯肉口内炎患者1例から単純ヘルペスウイルス1型およびヒトヘルペスウイルス7が検出された。
- 日本紅斑熱疑い患者1例2検体中1検体からオリエンチア ツツガムシが検出された。
表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成30年11月~令和元年11月
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表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―令和元年11月
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- 環境 浴槽水検査10検体中2検体からレジオネラ ニューモフィラ4群が検出された。
- 環境 その他検査21検体中2検体(プール水)からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清群は、1群および3群の同時検出1検体、8群1検体であった。
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