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神奈川県微生物検査情報

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第297号

平成29年9月20日発行
病原体検出は平成29年7月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成29年7月

<検出状況>

  • 7月の病原体検出数は合計104件、細菌は37件、ウイルス・リケッチアは67件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が15件、ウイルスが41件、眼科定点からウイルスが1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成29年7月

  • 赤痢患者の患者届出に伴う家族の検査82検体中1検体から赤痢菌(Shigella sonnei)が検出された。   
  • 腸管出血性大腸菌感染症届出関連に伴う検査で、82検体中13検体から腸管出血性大腸菌O26(VT1)が、2検体からO157(VT1)が、1検体からO157(VT2)が、2検体からO157(VT1&VT2)が検出された。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者20検体中11検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が2検体、T3が1検体、T12が5検体、T25が1検体、UTが2検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者4検体中1検体から腸管病原性大腸菌(EPEC)(血清型OUT eae+)が検出された。
  • マイコプラズマ肺炎患者3検体中3検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、10検体中2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 依頼検査では、1712検体中1検体から淋菌が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成28年7月~平成29年7月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成29年7月

  • 咽頭結膜熱患者7例中6例からウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が1例、アデノウイルス3型が5例であった。
  • 感染性胃腸炎患者6例中5例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルス3例、サポウイルス1例、アデノウイルス1例であった。
  • 手足口病患者47例中40例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型が38例、コクサッキーウイルスA10型が1例、コクサッキーウイルスA6型およびアデノウイルス2型の同時検出が1例であった。
  • ヘルパンギーナ患者7例中6例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型が5例、アデノウイルス3型が1例であった。
  • 流行性耳下腺炎患者2例中1例からムンプスウイルスが検出された。
  • 流行性角結膜炎依頼7検体中1検体からアデノウイルス37型が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者2例(4検体)中1例(1検体、咽頭ぬぐい液)からEBウイルスが検出された。
  • その他の感染症6例のうちA型肝炎疑い患者1例から、A型肝炎ウイルスが検出された。患者には海外渡航歴(タイ王国)があった。また、流行性筋痛症患者1例(5検体)中2検体(咽頭ぬぐい液および便)からヒトパレコウイルス3型が検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)10検体中3検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成28年7月~平成29年7月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成29年7月

  • 環境その他検査105検体中、プール水3検体からその他の大腸菌が検出された。

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