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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

表1　病原体検出状況（保健所等別）―平成29年6月

<検出状況>

• 6月の病原体検出数は合計66件、細菌は28件、ウイルス・リケッチアは38件であった。

• 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が18件、ウイルスが23件検出された。
• 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表２　病原細菌検出状況（臨床診断別）―平成29年6月

• 腸管出血性大腸菌感染症届出関連に伴う検査で、66検体（陰性確認6検体、家族15検体、接触者45検体）中陰性確認3検体、家族2検体及び接触者5検体からO26（VT1）が検出された。
• A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者19検体中14検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が6検体、T3が2検体、T12が6検体であった。
• 感染性胃腸炎患者4検体中1検体からその他の大腸菌（血清型OUT astA＋）が、1検体からカンピロバクター　ジェジュニが検出された。
• マイコプラズマ肺炎患者2検体中2検体からマイコプラズマ　ニューモニエが検出された。

表３　病原細菌検出状況（月別）―平成28年6月～平成29年6月

表４　ウイルス・リケッチア検出状況（臨床診断別）―平成29年6月

• 咽頭結膜熱患者4例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が2例、アデノウイルス3型が2例であった。
• 感染性胃腸炎患者1例中1例からノロウイルスが検出された。
• 手足口病患者22例中19例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型が17例、ヒトパレコウイルス3型が1例、ライノウイルスが1例であった。
• 流行性耳下腺炎患者2例中1例からムンプスウイルスが検出された。
• インフルエンザ様患者6例中5例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09が2例、AH3が2例、Bが1例であった。
• 無菌性髄膜炎患者4例（11検体）中3例（5検体）からウイルスが検出された。その内訳は、1例目は咽頭ぬぐい液からライノウイルスおよびヒトヘルペスウイルス7の同時検出、2例目は髄液から水痘・帯状疱疹ウイルス、咽頭ぬぐい液からEBウイルス、3例目は咽頭ぬぐい液および便からコクサッキーウイルスA6型であった。
• その他の感染症3例のうち突発性発疹症患者2例中1例からヒトヘルペスウイルス6が検出された。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）4検体中1検体からノロウイルスが検出された。

表5　ウイルス・リケッチア検出状況（月別）-平成28年6月～平成29年6月

表６　食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成29年6月

• 収去検査208検体中1検体からその他の大腸菌が検出された。