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神奈川県微生物検査情報

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第295号

平成29年 7月20日発行
病原体検出は平成29年5月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成29年5月

<検出状況>

  • 5月の病原体検出数は合計68件、細菌は28件、ウイルス・リケッチアは40件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が25件、ウイルスが12件、基幹定点からウイルスが6件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成29年5月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者24検体中19検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が6検体、T3が3検体、T4が1検体、T12が4検体、T25が1検体、T28が2検体、TB3264が2検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者7検体中6検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • レジオネラ症患者2検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清群は1群であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、14検体中1検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 依頼検査では、1759検体中1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成28年5月~平成29年5月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成29年5月

  • 急性脳炎患者1例(5検体)の咽頭ぬぐい液からムンプスウイルス、サイトメガロウイルスおよびヒトヘルペスウイルス6、尿からサイトメガロウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者12例中10例からウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が2例、アデノウイルス3型が8例であった。
  • 感染性胃腸炎患者8例中5例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はアデノウイルス1例、ロタウイルス1例、アストロウイルス2例、アデノウイルスおよびアストロウイルスの同時検出1例であった。
  • 手足口病患者5例中4例からコクサッキーウイルスA6型が検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者1例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者5例中4例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH1pdm09型が1例、インフルエンザウイルスB型が3例であった。
  • 無菌性髄膜炎患者4例(15検体)中4例(5検体)からウイルスが検出された。その内訳は、1例目は便からアデノウイルス2型、2例目は咽頭ぬぐい液からライノウイルス、便からヒトヘルペスウイルス6、3例目は咽頭ぬぐい液からサイトメガロウイルス、4例目は咽頭ぬぐい液からヒトヘルペスウイルス7であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)10検体中6検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成28年5月~平成29年5月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成29年5月

  • 環境由来の浴槽水等74検体中11検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。その血清型の内訳は、1群が4検体、2群が2検体、4群が3検体、6群が2検体であった。また、1検体からその他のレジオネラ属菌が検出された。

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