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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

表1　病原体検出状況（保健所等別）―平成29年4月

<検出状況>

• 4月の病原体検出数は合計111件、細菌は19件、ウイルス・リケッチアは92件であった。

• 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が14件、ウイルスが46件、インフルエンザ定点からウイルスが3件検出された。
• 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表２　病原細菌検出状況（臨床診断別）―平成29年4月

• A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者17検体中13検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が5検体、T3が4検体、T4が1検体、T6が1検体、T11が1検体、TB3264が1検体であった。
• 感染性胃腸炎患者8検体中1検体からカンピロバクター　ジェジュニが検出された。
• レジオネラ症患者3検体中1検体からレジオネラ　ニューモフィラが検出された。血清群は1群であった。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）では、75検体中2検体から黄色ブドウ球菌が検出された。
• 依頼検査では、1707検体中2検体からクラミジア　トラコマティスが検出された。

表３　病原細菌検出状況（月別）―平成28年4月～平成29年4月

表４　ウイルス・リケッチア検出状況（臨床診断別）―平成29年4月

• 感染性胃腸炎患者11例中9例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はアデノウイルス（型未決定）3例、ロタウイルス1例、アストロウイルス4例、ノロウイルスおよびロタウイルスの同時検出1例であった。
• ヘルパンギーナ患者1例から単純ヘルペスウイルス1型が検出された。
• 流行性耳下腺炎患者8例中4例からムンプスウイルスが検出された。
• インフルエンザ様患者49例中48例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH3型が9例、インフルエンザウイルスB型が39例であった。
• 食中毒様事例（有症苦情含む）55検体中29検体からノロウイルスが検出された。

表5　ウイルス・リケッチア検出状況（月別）-平成28年4月～平成29年4月

表６　食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成29年4月