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神奈川県微生物検査情報

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第292号

平成29年 4月 20日発行
病原体検出は平成29年2月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成29年2月

<検出状況>

  • 2月の病原体検出数は合計154件、細菌は18件、ウイルス・リケッチアは136件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が12件、ウイルスが98件、インフルエンザ定点からウイルスが20件、基幹定点から細菌が2件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成29年2月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者13検体中12検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が5検体、T3が1検体、T4が2検体、T12が1検体、TB3264が2検体およびUTが1検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者2検体中2検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)では、関連1事例2検体中2検体から腸管病原性大腸菌(血清型OUT,eae)が検出された。
  • 依頼検査では、1519検体中1検体からサルモネラO7群(S.Mbandaka)が、1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成28年2月~平成29年2月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成29年2月

  • デング熱およびジカ熱等疑い患者2症例(4検体)中1例から、デングウイルスが検出された。デングウイルスが検出された患者には海外渡航歴(インドネシア共和国)があった。
  • 咽頭結膜熱患者2例中2例から、アデノウイルス2型が検出された。
  • 感染性胃腸炎患者2例中1例から下痢症の原因となるロタウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者2例中1例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者131例中124例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザAH1pdm09が1例、インフルエンザウイルスAH3型が98例、インフルエンンザB型が25例であった。
  • その他の感染症では、E型肝炎疑い患者2検体中1検体から、E型肝炎ウイルスが検出された。患者には海外渡航歴がなく国内での感染が疑われた。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)32検体中6検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成28年2月~平成29年2月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成29年2月


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