神奈川県衛生研究所

トップページ > 感染症情報センター > 微生物検査情報 > 2017年(平成29年) > 第291号

印刷用はこちら(PDFダウンロード形式)pdf

神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第291号

平成29年 3月 17日発行
病原体検出は平成29年1月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成29年1月

<検出状況>

  • 1月の病原体検出数は合計220件、細菌は11件、ウイルス・リケッチアは209件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が5件、ウイルスが127件、インフルエンザ定点からウイルスが39件、基幹定点からウイルスが3件、その他の医療機関から細菌が1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成29年1月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者7検体中5検体から、A群溶血レンサ球菌が検出された。血清型は、T1が2検体、T3が2検体、TB3264が1検体であった。
  • マイコプラズマ肺炎患者1検体中1検体からマイコプラズマ ニューモニエが検出された。
  • レジオネラ症患者1検体中1検体からレジオネラ ニューモフィラが検出された。血清群は1群であった。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)26検体を検査したところ3検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。
  • 依頼検査では1707検体中1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成28年1月~平成29年1月 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成29年1月

  • デング熱およびジカ熱等疑い患者4症例(6検体)中1例から、デングNS 1抗原が検出された。患者には海外渡航歴(インドネシア共和国)があり、渡航先での感染と推察された。
  • 咽頭結膜熱患者3例からウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス1型が1例、アデノウイルス2型が1例、アデノウイルス4型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者5例中2例からロタウイルスが検出された。
  • 手足口病患者6例からコクサキーウイルスA6型が検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者4例からウイルスが検出された。その内訳は、ムンプスウイルスが3例、ムンプスウイルスとライノウイルスの同時検出が1例であった。
  • インフルエンザ様患者190例中170例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザAH1pdm09が1例、インフルエンザウイルスAH3型が161例、インフルエンンザB型が8例であった。また、集団かぜ患者1集団3例からインフルエンザウイルスAH3型が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者1例(3検体)中1検体(髄液)からエコーウイルス6型が検出された。
  • その他ウイルス感染症疑い患者2例中2例からRSウイルスが検出された。
  • 食中毒様事例(有症苦情含む)29検体中16検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成28年1月~平成29年1月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成29年1月


トップページに戻る感染症情報センターに戻るこのページのトップに戻る

お問い合せはトップページ:お問い合わせまたは下記までご連絡ください。

神奈川県衛生研究所 神奈川県ホームページ
〒 253-0087 神奈川県茅ヶ崎市下町屋1丁目3番1号
電話:0467-83-4400
ファックス:0467-83-4457

本ホームページの著作権は神奈川県衛生研究所に帰属します。
Copyright© 2004 Kanagawa Prefectural Institute of Public Health. All rights reserved.