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第270号

平成27年6月30日発行
病原体検出は平成27年4月分

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表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成27年4月

<検出状況>

  • 4月の病原体検出数は合計97件、細菌は20件、ウイルス・リケッチアは77件であった。
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が2件、ウイルスが33件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が18件、ウイルスが38件、インフルエンザ定点からウイルスが3件、基幹定点からウイルスが3件が検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成27年4月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者23検体中16検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT1が3検体、T3が5検体、T4が1検体、T6が3検体、T12が2検体、T28が1検体、TB3264が1検体であった。
  • 感染性胃腸炎患者7検体中2検体からその他の大腸菌(血清型O124、O146)が検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は、便53検体中1検体からカンピロバクター コリ、1検体から黄色ブドウ球菌が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成27年4月

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成27年4月

  • デング熱疑い患者1例中1例からデングウイルスが検出された。患者には海外渡航歴(タイ)があり、渡航先で感染したと推察された。
  • 咽頭結膜熱患者11例中8例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が4例、アデノウイルス3型が4例であった。
  • 感染性胃腸炎患者15例中3例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルスが1例、アストロウイルスが2例であった。
  • 手足口病患者10例中6例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA9型1例、コクサッキーウイルスA16型が5例であった。
  • 麻しん疑い患者3例(11検体)中1例(3検体)から麻疹ウイルスが検出された。
  • インフルエンザ患者24例中21例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH3型が2例、B型が19例であった。
  • 無菌性髄膜炎患者3例(4検体)中2例(3検体)からウイルスが検出された。その内訳は、1例目からはコクサッキーウイルスA9型、2例目からは髄液からヒトヘルペスウイルス6が、咽頭拭い液からライノウイルスが、それぞれ検出された。
  • その他、伝染性紅斑患者1例からEBウイルス、ヒトヘルペスウイルス6およびパルボウイルスB19が同時検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は、便51検体について検査を実施したところ、29検体からノロウイルス、が検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成27年4月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成27年4月


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