学びの情報

県立図書館で学ぶ

神奈川県立図書館では、さまざまな形で生涯学習に関する事業に取組んでいます。
ここでは、「大人がはじめる学び方講座」や「Lib活」、その他「県立図書館のイベント」についてご紹介しています。
図書館のイベントをとおして、学びを深めてみませんか?

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【令和5年度】
大人がはじめる学び方講座開催

「大人がはじめる学び方講座」とは?

令和4年度から始まった「大人がはじめる学び方講座」は、学びの場から一旦遠ざかった大人たちが、「何を学ぶか」「どう学ぶか」をはじめとした生涯学習の基本的な考え方を知ることを通じて、生涯学習の普及・啓発を目指すための講座です。
人間はその生涯の中でさまざまな学びを得る機会がありますが、いざ何かを学びたいと思っても、その第一歩を踏み出すには勇気が必要です。余暇を過ごすためであったり、キャリアアップのためであったり、理由はそれぞれにあれども、日々の生活の中で新しい「学び」に挑戦することは、なかなか難しく思う人もいると思います。
新しい学び「はじめ」のきっかけとして、ぜひこの講座レポートをご覧ください。

令和5年度「大人がはじめる学び方講座」開催報告

令和5年12月23日(土曜日)に県立図書館本館4階で開催しました「大人がはじめる学び方講座」について、講座の様子をご報告します。
令和4年度に続き、2年目の開催となった「大人がはじめる学び方講座」は、学校での学びを修了した大人が改めて学びに触れる機会を得るきっかけを提供するねらいで、毎回異なる講師をお招きして大人の学びを後押しするお話をしていただいています。
今回は講師に八洲学園大学名誉教授 浅井経子氏を迎え、「何を学び、どう学ぶか。学び方を知ろう」というサブテーマでご講演いただきました。そもそも学ぶことにはどんな意味があるのか、人生100歳時代が到来した現代においての学び続ける必要性などについて、根本的な学び意味を考えることができる講義でした。

また、講義後にはワークショップとして、神奈川県生涯学習情報サイト「学びstyleかながわ」に掲載している生涯学習のための補助ノート「まなびノート」を使用した活動を行いました。「学びstyleかながわ」は、令和5年8月に新たに開設した生涯学習情報サイトです。県民ひとりひとりが自らの学びのスタイルを考えるヒントを見つけられるよう、生涯学習情報に加え、著名人へのインタビュー記事や生涯学習相談デスクのコラム等の多彩なコンテンツを掲載し、多様なスタイルでの学びを紹介・提案しています。

そのコンテンツのひとつである「まなびノート」は、学びを始めたい人をサポートするためのもので、step0からstep4の段階別のページを埋めていくことで自己分析や学習活動の計画・実践・振り返りができる補助ノートです。受講者は職員からノートの説明を受けた後、実際にノートを使用して自身の学びの経歴や思い出を棚卸ししてみたり、学びの目標を設定して計画を立ててみたりと、実践的なワークを行いました。また、講師の浅井氏や学習相談員(当館職員で、生涯学習相談に対応する専門員)に相談しながら自身の学びのきっかけを探そうとしている方もいらっしゃいました。会場の様子を見ている中で、「何かを学びたい、始めてみたいけれど、どうしたらいいのだろう。何から始めればいいのだろう。」「自分は、何をしたいのだろう。」といった曖昧な漠然とした思いを持たれている方は少なくなく、こういった学習相談ができる機会が求められているのだと改めて実感しました。今後も講座の中に実践的ワークを取り入れていきたいと考えています。

大人になってから学びの機会を自発的に持つには、時間的な制約や、自分自身の意思に気づけずに悩んでしまい、最初の一歩が踏み出せないといった、いくつかのハードルを解消する必要がありますよね。前者をすぐに解決するのは難しくとも、誰かに相談したり、悩みを共有してみるなど、心理的ハードルを下げるきっかけは案外身近にあるのではないかと思います。もし、皆様が「学びの第一歩」を踏み出すためにお手伝いが必要な時は、県立図書館本館の生涯学習相談デスクや本講座のことをぜひ思い出してください。