「ともいきフェス」が描いた、彩り豊かな未来の景色
「違い」を壁にするのではなく、彩りとして楽しむ――。先日開催された「ともいきフェス」は、そんな温かな熱気に包まれた一日となりました。このイベントが目指したのは、誰もが同じ場所で笑い、刺激を受け合う「共生社会」のリアルな姿を体感することです。
笑顔と熱気あふれるステージイベント
2月8日、小雪舞う寒空の下、会場となったはまぎんホール「ヴィアマーレ」には、約200名の人々が集まりました。
ゲストとして最初に登壇したのは、こどもたちにも大人気の芸人・小島よしおさん。
身体を動かす楽しいパフォーマンスと「ともに生きるってなあに?」をテーマにしたトークショーを展開しました。小島さんが登場すると、会場は大歓声に包まれ、こどもから大人まで、あらゆる参加者らが一体になって「笑って」「体を動かす」楽しい時間を過ごしました。
トークショーでは、参加者らからの質問に小島さんが答える形式でトークが展開。
「みんなが笑顔で生きられる場所ってどんな場所ですか?」との質問に小島さんは「それは安心して失敗できる場所!」と回答。「『こんなこと言ったら笑われるかな?』『失敗したら怒られるかな?』ってビクビクしてたら、誰だってニコニコできない。でも、もし周りが『いいよ!』『ナイス挑戦!』『ダイジョブダイジョブ〜!』って言ってくれる場所だったら、どんどん新しいことにチャレンジできる。誰かの失敗を笑うんじゃなくて、失敗した人と一緒に笑い飛ばせるような温かい空気。そんな場所を僕たちが作っていくことが、ともに生きる第一歩なんじゃないかな」と話すと、来場者らは大きくうなずきながら、真剣な表情で話に耳を傾けていました。
続いて会場では、コピーライターとして活躍される傍ら、スポーツ弱者をなくす『世界ゆるスポーツ協会』を設立し、マイノリティを起点に社会に新しい価値を次々と生み出している、澤田智洋さんをファシリテーターに迎えた「Q&Iワークショップ」が開催されました。このワークショップは「Q=問い」に対してみんなで「I=アイデア」を出し合うユニークなイベント。支援団体の代表者などがゲストとして登壇し、「不安や孤独を感じるリトルベビーご家族にできることってなんだろう?」、「はっとりさんの“不得意”を“得意”にかえてください」、「あなたなら医療的ケア児とどんなあそびをしますか?」などの質問を投げかけると、会場の参加者らはアイデアを記入したシールを会場に設置されたアイデアボードに貼り付けました。
体験ブースに活気あふれる
また、会場のあちこちでは、たくさんの活動団体による体験ブースや物販コーナーが出店しました。「目でパソコンを動かしてみよう!視力入力体験」のブースには多くのこどもたちが訪れ、初めての視力入力に夢中になっていました。その他にも、鉄道×ラグビーを取り入れた「トライトレイン」の体験や、オリジナルクレヨンづくりなど、驚きと発見に満ちたブースが来場者を楽しませていました。
このイベントで生まれたコミュニケーションや小さな気づきは、参加者がそれぞれの生活圏に戻った際、周囲の見方をわずかに変えるきっかけになるかもしれません。特別な仕組みを整えることだけがゴールではなく、多様な存在が隣り合っている状況を自然に受け入れていく―。今回の開催は、そうした共生社会に向けた一つの継続的な試みとしての役割を担っていました。