結果報告書 (スリーエムジャパン株式会社)

事業者の名称等

届出者住所 東京都品川区北品川6-7-29
届出者氏名 スリーエムジャパン株式会社  代表取締役社長 三村 浩一
主たる業種 製造業  |  中分類;化学工業
特定大規模事業者の区分年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者
連鎖化事業者のうち、年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者
対象自動車を100台以上使用する事業者

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計画期間

平成 22 年度〜平成 26 年度

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エネルギー起源二酸化炭素の排出の削減の目標等
《年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者》

基準年度平成 21 年度

排出量の状況

実排出係数ベース調整後排出係数ベース
基準排出量の合計量 12,900 tCO2 11,200 tCO2
計画初年度の排出量の合計量 13,100 tCO2 11,500 tCO2
計画2年度目の排出量の合計量 12,400 tCO2 10,900 tCO2
計画3年度目の排出量の合計量 11,900 tCO2 10,300 tCO2
計画4年度目の排出量の合計量 12,000 tCO2 10,400 tCO2
計画5年度目の排出量の合計量 11,700 tCO2 10,100 tCO2
目標とした最終年度の排出量の合計量 12,300 tCO2 10,650 tCO2
削減率 9.30 % 9.82 %

排出量原単位の状況

実排出係数ベース調整後排出係数ベース
基準年度の排出量原単位 2.99 tCO2/トン 2.6 tCO2/トン
計画初年度の排出量原単位 2.96 tCO2/トン 2.6 tCO2/トン
計画2年度目の排出量原単位 3.27 tCO2/トン 2.88 tCO2/トン
計画3年度目の排出量原単位 3.44 tCO2/トン 2.97 tCO2/トン
計画4年度目の排出量原単位 3.34 tCO2/トン 2.89 tCO2/トン
計画5年度目の排出量原単位 3.45 tCO2/トン 2.98 tCO2/トン
目標とした最終年度の排出量原単位 2.84 tCO2/トン 2.47 tCO2/トン
削減率 -15.38 % -14.62 %
原単位の指標の種類 生産数量

排出の状況に関する説明

○計画書に位置付けた各種対策、また計画書では予定しませんでしたが、効果が見込めるため追加した対策(空調CO2センサー導入、空調外気冷房、水処理施設の夜間運転シフトなど)、積極的な省エネ活動を事業所全体で推進しました。その結果、排出量は基準年度より9%以上の削減を実現し、目標を達成することが出来ました。
○一方、世界的な経済危機からの景気後退や大震災の影響、その後の全社的な生産体制見直しにより生産量が大幅に減少することになりました。また、本社移転による当事業所への受け入れにより事務所エリアが拡大し、さらに事業所として研究開発機能強化を進め、非生産部門でのエネルギー使用が大きくなりました。その結果、排出量原単位については、目標未達成となりました。
○排出量原単位については、現地調査で助言頂いたことを踏まえ、実情に合う指標を選定するなど、今年度の計画書作成に反映させてゆきます。

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エネルギー起源二酸化炭素の排出の削減の目標を達成するための措置の内容

工場等における措置

計画実施の結果
○ エネルギー使用量の管理(3105):事業所消費電力量を自動収集する管理PCを導入しており、そのモニタリング範囲を拡張させ、データ分析を進める。
○ ボイラー対策(3303):ボイラー給水及びブロー水の水質管理による熱損失の低減
○ 冷凍機対策(3305):日常巡回点検による冷凍機冷水温度の管理、冷却水ポンプへインバーター導入
○ 空調設備対策(3306):運転スケジュールの集中管理と運転時間の見直し、ヒートポンプ、蓄熱システムの導入
○ 配管の管理(3601):スチームトラップの点検、性能チェック
○ 変圧器対策(3701):負荷状況から変圧器統廃合や高効率変圧器への更新による損失の削減
○ 力率管理(3702):コンデンサ設備更新や運用改善による力率の適正化
○ ファン及びブロア対策(3804):適正な風量による運転、インバーター導入
○ コンプレッサー対策(3805):適正な流量及び圧力での運転
○ 照明設備対策(3809):活動動線にあった点滅区分最適化、高効率照明器具への置換え
○ 電力管理PCを活用し、クリーンルーム空調削減プログラム化など、省エネ案件の発掘とその効果検証を進めることが出来た。
○ ボイラー給水、ブロー水の水質管理を進め、熱損失低減を進めた。
○ 巡回点検により最適な冷凍機冷水温度管理、また投資案件で冷却水ポンプのインバータ化を実施した。
○ 空調依頼書といったスケジュール管理表を導入、使用し、無駄な運転時間を徹底的に削減した。
○ スチームトラップ点検の計画を作成し、計画通りに進め、不良個所については、トラップ交換など修理を行った。
○ 軽負荷変圧器の統合を行い、さらに投資案件として高効率変圧器への更新を進めた。
○ 電力会社より力率データを入手し、コンデンサ入り切りの調整を進め、平均力率99%を実現させた。
○ サーモスタットを取り付け、ファンを自動ON/OFFさせる改善を行った。
○ 特に夜間・休日など過度なエアー流量を発生させないように、運転台数の管理をグラフ化して進めた。
○ 活動動線にあった点滅区分への変更、2011年以降はLED化を積極的に進めた。

新エネルギー等の導入その他の具体的な措置

計画実施の結果
ヒートポンプ式空調設備の導入 投資案件として、居室エリア改修では、最新式のヒートポンプエアコンの導入を進めた。

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地域の地球温暖化対策の推進への貢献

計画実施の結果
○ 2001年より「かながわ水源の森林づくり事業」のパートナーとして、下草刈りや枝打ちのボランティア活動や寄付を通じ、この森の保全と整備に努めています。
○ 相模原の環境をよくする会に加入し、公害を未然に防止し、豊かな自然を守り、うるおいのある生活環境づくりに努め、もって快適な環境の創造に寄与することを目的として、機関紙の発行などの広報活動、河川生物相調査などの調査活動、環境セミナーの開催などの事業活動を行っています。(平成21年度、22年度は会長会社)
○ 「かながわ水源の森林づくり事業」のパートナーとして、下草刈りや枝打ちのボランティア活動への参加、および寄付を行いました。
○ 相模原の環境をよくする会において、機関紙の発行などの広報活動、河川生物相調査などの調査活動、環境セミナーの開催などへの協力、またイベント等で当社製品の寄付を行いました。また、平成21年度、22年度は会長会社として、相模原の環境をよくする会の運営にたずさわりました。

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温室効果ガスの排出の抑制に寄与する製品の開発その他の温室効果ガスの排出の抑制に関する取組

計画実施の結果
当社では、お客様での環境負荷削減に貢献する製品、あるいは、より少ない環境負荷で製造された製品を「環境ソリューション製品」と位置づけています。その中で、製品のライフサイクル全体で環境効率を改善していくことを目指し、「製品の環境負荷」に対する「製品の顧客価値」の割合を向上した新製品を「EE製品」と定義し、すべての新製品を「EE製品」にすることを目標にしています。
環境負荷を減らした「EE製品」には、大きく分けて以下の3種類があります。
1 設計・製造段階で環境に配慮した製品。省エネ・省資源の観点から設計・製造プロセスを見直した製品が含まれます。また、VOC(揮発性有機化合物)やCFC(クロロフルオロカーボン)といった環境負荷物質の排出を削減した製品もこれにあたります。
2 お客様が使用する段階で環境配慮の効果がある製品。使用に伴うエネルギーや資源の消費、環境負荷物質や有害物質の排出、健康安全への影響などを少なくした製品です。
3 廃棄段階で環境配慮の効果がある製品。リサイクルが可能、重金属を含まない、生分解が可能といったメリットを持つ製品が含まれます。
環境ソリューション製品として、一例として、以下のような製品を開発・上市し、環境負荷低減に取り組みました。
1 設計・製造段階で環境に配慮した製品
・ ダスタークロス: ペットボトルリサイクル原料を使用しています。
・ プリサイススキンステイプラー: 原材料樹脂使用量を約49%削減しました。
2 お客様が使用する段階で環境配慮の効果がある製品
・ 太陽光線を反射する窓用省エネフィルム: 窓ガラスに貼ることで室内温度を3〜4度下げることができます。
・ 太陽光採光システム: 太陽光を屋内に取り込むことにより昼間の照明電力消費の低減ができます。
・ スコッチカルペイントフィルム:屋外塗装代替の粘着フィルムで、塗装工程での有機溶剤の排出をなくします。
3 廃棄段階で環境配慮の効果がある製品
・ ペトリフィルム培地: シャーレを使用した場合に比べ(当社比)約90%のCO2排出を削減できます。

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エネルギー管理指定工場等の一覧

指定の区分工場等の名称所在地産業分類事業内容
第1種 相模原事業所 神奈川県相模原市中央区南橋本3-8-8 1699 他に分類されない化学工業製品製造業

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