平成23年度の平均気温(一番近傍の辻堂測定点)は平成22年度と比較して冷房期は涼しく、暖房期は寒く推移した。このため空調用熱源の負荷が冷房期は減少、暖房期は増加している。また震災以降の省エネの取り組み(事務所部分の昼休みの消灯・OAオフ、照明の間引き等)の効果により、原油換算使用量で昨年度比95.7%と省エネを進めている。
ただ、基準年(H21年度)と二酸化炭素排出量、排出量原単位を比較してみるとほぼ同等となっている。削減できなかった理由として2つの要因が考えられる。
一つは平成23年5月に電子カルテシステムを導入(システムサーバー49台,端末536台)したことによる電力消費量が増大したこと、もう一つは、空調負荷の増大が考えられる。平成23年度の平均気温は基準年度に比べ、冷房期は高く、暖房期は低く推移した。このため、空調負荷の少なかった基準年に算定された基準排出量と比較すると、空調負荷の増大により空調用エネルギー使用量が増加、二酸化炭素排出量が増加したと考えられる。
この2つの主要因により、前述の省エネへの取り組みを実施したものの、基準年とほぼ同等のエネルギー量を消費したと考えられる。
今後も引き続き病院機能を損なわない範囲でバックヤードを中心とした省エネへの取り組み、省エネタイプファン、省エネVベルトの採用によりCO2排出量の削減を図って行く。
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