第一種指定工場でも有る相模事業所は、県内のエネルギー消費の約9割を占める事業所である。技術開発の中心センターであり事業所のエネルギーの7割を消費している。生産工場としてのウエイトは約3割である。2010年度は研究施設の空調機の高効率化工事を実施し、省エネ対策が効果を上げ、約2%のエネルギー削減に寄与した。また運用面においては、各研究施設の効率運用、こまめな節電も実施しているが、東日本大震災の計画停電の影響で主要施設が1ヶ月近く停止したことにより、事業所全体のエネルギーの2%以上の削減となった。
他事業所では、運用面の省エネの効果として、海老名流通センターの倉庫温度管理の徹底、扉の開け閉めの短縮で、湘南事業所におけるクリーンルーム空調の管理強化により削減に寄与した。
温暖化ガス削減状況は、県内3拠点合計排出量の5.7%削減を実現した。排出ベースで約700tの温暖化ガスを削減できた。
なお、2010年度の全社の原単位の指標は昨年同様、相模事業所の原単位計算を指標としている。2010年度は、25.356千u×82.3万h=2086.8となり、2.2%増加している。
原単位ベースでは、約6%改善し、効率的な運用に寄与した。
なお、6/28に取締役社長に阿久津郁夫が就任し、中村は会長となる。事業活動に伴う温室効果ガスの排出削減を図るための基本方針は変更なし。
|