事業活動温暖化対策計画書

事業者の名称等

届出者住所 東京都千代田区丸の内2-5-2  三菱ビル
届出者氏名 三菱瓦斯化学株式会社  代表取締役社長 酒井和夫
主たる業種 製造業  |  中分類;化学工業
特定大規模事業者の区分年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者
連鎖化事業者のうち、年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者
対象自動車を100台以上使用する事業者

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計画期間

平成 22 年度〜平成 26 年度

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事業活動に伴う温室効果ガスの排出の削減を図るための基本方針

 当社は県内に山北工場(足柄上郡山北町)と平塚研究所(平塚市)の2箇所の事業所を有する。その温室効果ガスの排出状況は、生産事業所である山北工場の排出量が約9割を占めている。
 当社の主要事業は素材産業である化学品製造業である。地球温暖化問題への対応の全社的な基本方針としては、温室効果ガス排出原単位の管理、改善に一番の重点を置いて取り組みを行っている。これは、素材産業においては、世の中が必要とする製品を資源・エネルギーの使用量を削減し効率良く生産することが、地球温暖化対策としてより本質的な取り組みであるとの考えに基づく。
 今回の計画書制度への対応においても、生産事業所である山北工場の排出原単位の削減を第一の目標として取り組みを行う方針である。排出原単位の具体的な削減目標として、上記の計画期間の最終年度に於いて基準年度比3%弱削減の目標を設定した。
 この目標を達成するための方策として、山北工場の製造設備における生産効率の改善や高効率機器の導入などを計画している。また、平塚研究所では照明および空調に関して高効率機器への更新を計画している。
 なお、地域貢献については、地元中学生、高校生の企業体験学習にて省エネ紹介を含めた研修を行なう等の活動を行う計画である。また、温室効果ガス排出の抑制に寄与する製品として、植物由来の化合物を原料とするプラスチックや空調配管を清浄に保ち熱交換性能を改善する薬剤の研究開発・製造を行なっている。

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エネルギー起源二酸化炭素の排出の削減の目標等
《年度あたりの原油換算エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者》

基準年度平成 21 年度 (基準排出量の合計量は平成 19 年度から平成 21 年度の平均値として算出)

排出量の目標

基準排出量の合計量最終年度の排出量の合計量目標削減率
実排出係数ベース 24,500 tCO2 24,300 tCO2 0.82 %
調整後排出係数ベース 21,000 tCO2 20,800 tCO2 0.95 %

排出量原単位の目標

基準年度の排出量原単位最終年度の排出量原単位目標削減率
実排出係数ベース 1.583 tCO2/t 1.541 tCO2/t 2.65 %
調整後排出係数ベース 1.37 tCO2/t 1.331 tCO2/t 2.85 %
原単位の指標の種類 生産数量
原単位の指標の種類が「生産数量」、「建物延床面積」以外の場合、その理由

削減の目標の設定に関する説明

 基準排出量は、H19〜H21年度の3年間の平均値を使用した。これは、H20年のリーマンショック以降の不況により生産活動が大きく落ち込んでいる状況にあり、その影響を緩和するためである。
 上記の排出量(総量)削減目標については、景気変動の影響を受けるために生産量の中長期の見通しを立てることが難しいこともあり、生産量が基準年(3年平均)と同じであると仮定して設定した。
 一方、排出原単位については、県内の2事業所の事業内容が全く異なり(生産事業所と研究所)、統一的な原単位指標を設定することが困難であるため、生産事業所である山北工場の排出量と生産数量(ton)から算出される排出原単位に対して設定した。(平塚研究所の排出量は除外して原単位を算出)
 なお、山北工場では、過去の排出量削減の取り組みによって、1990〜2009年度の期間で排出原単位を約20%削減している。特に、2007年3月にボイラーの燃料を重油から天然ガス(都市ガス)に変更するとともにボイラーを高効率の小型貫流ボイラーに更新したことによって、CO2排出量を約3000トン(排出原単位で10%強)削減する対策を実施している。
 今回の計画書の期間では、製造設備における生産効率の改善や高効率機器の導入などの対策によって、排出原単位を改善する計画である。

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エネルギー起源二酸化炭素の排出の削減の目標を達成するための措置の内容

工場等における措置

○高効率照明への更新(1401)
○空調機器の更新(1202)
○省エネ型チラーへの更新(1801)
○屋根の断熱塗装による空調負荷の削減(1901)
○排ガス脱臭炉の蓄熱方式への更新(3401)
○ポンプのインバータ化による電力削減(3803)
○電解設備の電槽温度改善による後工程蒸気の削減(3808)
○高効率照明の採用、照明の間引きによる電力削減(3809)
○ファンベルトの省エネ型への更新による動力の削減(3804)
○高効率(低損失)変圧器の導入(3701)
○インバータ制御コンプレッサーの導入による運転の最適化(3805)
○製造設備の運転合理化による電力使用量削減

新エネルギー等の導入その他の具体的な措置

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地域の地球温暖化対策の推進への貢献

○環境教育の実施
 当該地域の中学校から毎年11月に企業体験学習研修生を受け入れ、省エネ紹介を含めた研修を行う。(山北工場)
 従来より県立大原高校からの研修生の受け入れを行なっており、今後も継続して実施する予定。(平塚研究所)
○緑化推進
 当該地域との共催で道路への植栽(フラワーロード)と維持を行なう。(山北工場)
 平塚市の緑化推進協議会に参加し、具体的な活動として相模川の清掃、植栽を行なう。(平塚研究所)

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温室効果ガスの排出の抑制に寄与する製品の開発その他の温室効果ガスの排出の抑制に関する取組

<神奈川県内の事業所における取り組み>
○環境薬剤の製造と開発
 空調機器配管などの循環冷却水の清浄化・長寿命化と熱交換率を向上させる水処理剤を製造・開発している。
○植物由来プラスチックの研究開発
 植物由来の化合物を原料とするプラスチック(バイオナイロン)の研究開発を行なっており、市場投入を予定している。
○リユース容器の利用推進
 樹脂製20KG容器のリユース化を更に推進することで、間接的な温暖化ガス排出削減に取り組む。
<全社的な取り組み>
○次世代クリーン燃料「DME(ジメチルエーテル)」の開発、普及促進
 ディーゼルエンジンや発電用、産業用などの次世代クリーン燃料として期待される「DME(ジメチルエーテル)」の製造技術の開発、普及促進用プラントの新設を行い、実用化に向けた活動を行っている。DMEは、種々の原料から製造することが出来、バイオマスやCO2も原料として利用できるため、温暖化対策としても期待できる。
○燃料電池の開発
 メタノールを燃料として高効率で発電できる燃料電池の開発を実施。福祉用電動車両の電源として採用試験中。
○地熱蒸気の開発
 秋田県八幡平で再生可能エネルギーの一種である地熱蒸気を隣接する発電所に供給する事業に参画している。

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エネルギー管理指定工場等の一覧

指定の区分工場等の名称所在地産業分類事業内容
第1種 山北工場 神奈川県足柄上郡山北町岸950 1629 その他の無機化学工業製品製造業

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