「 脱 ( だつ ) 炭素 ( たんそ ) 社会 ( しゃかい ) 」とは、 二酸化 ( にさんか ) 炭素 ( たんそ ) 排出 ( はいしゅつ ) 量 ( りょう ) が 正味 ( しょうみ ) ゼロ（※）になる 社会 ( しゃかい ) のことです。
※ 温室 ( おんしつ ) 効果 ( こうか ) ガスの「 排出 ( はいしゅつ ) 量 ( りょう ) 」 から 植林 ( しょくりん ) 等 ( など ) による「 吸収 ( きゅうしゅう ) 量 ( りょう ) 」を 引 ( ひ ) いた 差 ( さ ) し 引 ( ひ ) きがゼロになること。

多 ( おお ) くの 国 ( くに ) がまとめた 気候 ( きこう ) 変動 ( へんどう ) に 関 ( かん ) する 報告書 ( ほうこくしょ ) によると、「パリ 協定 ( きょうてい ) 」の 求 ( もと ) める「 地球 ( ちきゅう ) の 平均 ( へいきん ) 気温 ( きおん ) 上昇 ( じょうしょう ) を1.5℃に 抑 ( おさ ) える」という 努力 ( どりょく ) 目標 ( もくひょう ) を 達成 ( たっせい ) するためには、2050 年 ( ねん ) 前後 ( ぜんご ) には、この「 脱 ( だつ ) 炭素 ( たんそ ) 社会 ( しゃかい ) 」を 実現 ( じつげん ) している 必要 ( ひつよう ) があります。

そのためには、エネルギー、 土地 ( とち ) 、 都市 ( とし ) 、 交通 ( こうつう ) 、 建物 ( たてもの ) 及 ( およ ) び 産業 ( さんぎょう ) やライフスタイル、 社会 ( しゃかい ) 経済 ( けいざい ) のありかた 等 ( など ) を 急速 ( きゅうそく ) かつ 広範囲 ( こうはんい ) に 変 ( か ) えていかなければなりません。（「 気候 ( きこう ) 変動 ( へんどう ) を 抑 ( おさ ) えるには？～ 緩和 ( かんわ ) ～」を 参照 ( さんしょう ) ）

一方 ( いっぽう ) 、 脱 ( だつ ) 炭素 ( たんそ ) 社会 ( しゃかい ) を 実現 ( じつげん ) しても、 温度 ( おんど ) 上昇 ( じょうしょう ) やそれに 伴 ( ともな ) う 気候 ( きこう ) 変動 ( へんどう ) は 避 ( さ ) けられないため、 気候 ( きこう ) 変動 ( へんどう ) の 影響 ( えいきょう ) に 備 ( そな ) える 取 ( と ) り 組 ( く ) みも 必要 ( ひつよう ) です。（「 気候 ( きこう ) 変動 ( へんどう ) に 備 ( そな ) えるには？～ 適応 ( てきおう ) ～」を 参照 ( さんしょう ) ）