ホーム > くらし・安全・環境 > 人権と協働 > 人権・男女平等 > かながわ男女共同参画センター > 【報告】令和6年度「『かなテラス カレッジ』フォローアップ講座(受講生交流会)」
初期公開日:2025年1月30日更新日:2025年1月30日
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女性のための社会参画セミナー「かなテラス カレッジ」元受講生を対象とした、受講生交流会(フォローアップ講座)の報告です。
「かなテラス カレッジ」の受講生に、社会参画への意欲を継続して持ってもらうこと等を目的として、元受講生を対象にフォローアップ講座を開催しました。
【日時】令和7年1月19日(日曜日)午前9時50分から12時00分
【会場】かなテラス(神奈川県立かながわ男女共同参画センター)
【受講者数】22名
<内訳>令和4年度生1名、令和5年度生3名、令和6年度生18名
【講座概要】
聖心女子大学現代教養学部人間関係学科 教授 大槻 奈巳氏による講義
「なりたい自分になるために―自分の将来イメージや希望を考えてみよう―」
(1) キャリアについて
・ 「職業」のみをキャリア要素としてとらえていたのをやめ、社会的な活動を行うことも「キャリア形成」のひとつと捉える。
・ 100年生きるために、自分に力をつけて社会の構造を知る必要がある。
(2) 女性活躍推進の後押し
・ 男女共同参画基本法に基づく男女共同参画基本計画の策定について、2025年には第6次基本計画が決定する。
・ 2030年代には、誰もが性別を意識することなく活躍でき、指導的地位にある人々の性別に偏りがないような社会となることを目指す。
・ 「女性の活躍推進」「男女共同参画」について、「自身の周りで課題だと感じること」をテーマにグループで話し合った。
(3) 若年層の管理職志向
・ 日本の企業に女性管理職は少ない。職場そのもののあり方に女子が仕事を続けていけなくなる・続けていきたくない/管理職を志向しなくなる構造があるのではないか。
・ 自分の持っている知識・技能を見える形にする。それらを2つ以上組み合わせて2つ以上の軸を持つことができると、競争に強くなる。
(4) 女性のキャリア形成支援にむけて
・ 女性のキャリアは様々な要因の影響を受けて成り立っている。キャリア形成支援として女性のキャリアのあり方に働きかけることは、逆に社会のあり方に影響を与える可能性がある。
(5) 同一価値労働同一賃金について
・ 国際労働機関(ILO)の作成したガイドブックでは、職務を評価するものさしとして、「負担」「知識・技能」「責任」「労働環境」を提示している。
・ 「同一労働同一賃金」では、パートタイム労働者のごく一部しか対象者とならないが、「同一価値労働同一賃金」では全労働者が対象となる。
(6) 人生100年時代を楽しむために
・ 多様な考え方、価値観、柔軟な思考力を学び、「切り拓く力」を身につける。「切り拓く力」とは、自分が行きたい方向に自分を持っていける力。何が資源で、何が障害かを見極め、どうすれば自分の行きたい方向に行けるかを考え、それを実現できる力。
・ 重要なのは、自分がどのような人生を送りたいのか、どう生きるか、を考えること。
【受講生の感想】※受講後アンケートから抜粋(一部加工)
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